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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2011年11月11日 (金)

山田孝之と4人の女優が掛け合う「指輪をはめたい」

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記憶喪失系でラブ・コメディのノリやなんて、ケッコーいけるやん

小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴の各ネーさんらの、「モテキ」に迫る怪演技ぶりにも注目どっせー

http://www.yubiwa-movie.com/

霜月11月19日の土曜日から、東京・新宿バルト9やら、大阪・梅田ブルク7、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸やらでロードショーでおます。

本作は、ギャガはんとキノフィルムズはんの共同配給どす。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

Ⓒ2011 Kino Films/Kinoshita Management Co., Ltd

スケートリンクでこけて頭打って記憶喪失になってもうた男が、誰と付き合ってたんか分からんようになってもうて、しゃーないことなしに、4人の女との掛け持ち恋愛をやるっちゅう、ボケまくりのコメディでおます。

記憶喪失系やったら、フツーはシリアスなカンジで展開するもんでおますが、それをくつがえさはったやも。但しでんな、前半はバリバリのコメディ仕様でも、しまいの方になるにつれ、マジ・モードに変換してゆきよります。

そうそう、大ヒット中の「モテキ」(今年9月18日付けで分析)みたいな構成どすか。さらに、ミュージカル・シーンも大げさやないけどチョイあるし、主人公は3人にプラス1人の女と絡んでまいります。

主人公に扮する山田孝之のアニキの演技ぶりは、コメディアンになりきれないとこがあって、少々ドラマから浮いてるようなとこがあるけど、3人の女優陣のコメディエンヌぶりとの対比によって、救われとるやもしれまへん。

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「モテキ」ではオトコ女ぶりを披露しはった、真木よう子ネーさんは、それとは正反対とも取れるフーゾク系のエロ女役どす。ケッコーハマッてま。小西真奈美ネーさんはツンツン系。池脇千鶴ネーさんは男につくす系やー。

ほんでもって、サプライズ的な役でもあるんやけど、「劇場版 神聖かまってちゃん    ロックンロールは鳴り止まないっ」(今年4月18日付けで分析)に続き、純情系の役を演じた二階堂ふみチャン。後日、分析します「ヒミズ」(来年1月14日公開)では、世界3大映画祭のヴェネチア国際映画祭で、賞をばもろてはります。そのあたりは「ヒミズ」の時に、じっくり分析する予定どすんでよろしゅうに。

でもって、主人公が持っていた婚約指輪は、一体誰に渡そうとしていたんか。山田孝之アニキは妄想も駆使して探らはります。3つマタ掛けの曜日に分けて、3人との生活イメージを比較してみたりしはるんどす。居酒屋で3人の女の間を行き来する、ピアノを流してのチャップリン的クイック・モーション・シーンなど、コメディばえするシーンもいくつか用意してはります。

後半からはテンションが上がりまして、男の妄想ドラマが意外な結末へと着地しよります。コメディとはいえ、記憶喪失ものの意外性をば、キチンと描いてはるとこがエエかと思います。

また、女性監督(岩田ユキのネーさん)らしい柔らかさも、垣間見えよりま。室内やスケートリンク・シーンやらでの、陽光の取り込み具合とか、セピアをほんのりと配色した、数々のシーンなどに顕著どす。

MARIA EVAが歌うスタンダードなポップス「My Daisy Girl」に乗る、アラ珍しやのスケートリンクでのミュージカル・シーンなんぞも、女性らしい発想でおましょう。

「モテキ」を見た方々は、次に本作を鑑賞するんがベストやろと思いますで。

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