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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2024年5月17日 (金)

「コザママ♪歌って!コザのママさん!!」

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沖縄ロケーション音楽映画


元ガールズバンドの


ママさんバンドが登場

https://kozamama.nice-movie.jp/

5月18日の土曜日から、ミカタ・エンタテインメントの配給により、シアターセブンほか、5月17日からアップリンク京都など、全国順次のロードショー。


本作は2022年製作の日本映画116分。


文=映画分析研究所 所長 宮城正樹


ⒸYOSUKE NAKAGAWA / SOUTHEEND PICTURES


★本作はミカタ・エンタテインメント主催の試写会に招待されて鑑賞した。

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沖縄ロケ映画は1990年代末から


2000年代にかけて、かなりの


タイトル数が製作公開された。


そのトレンディーな時代に


沖縄映画を撮り続けた


中川陽介監督が、何と17年ぶりに


メガホンを執った作品が本作だ。


鈴木京香主演「真昼ノ星空」


(2004年)、長澤まさみ主演


「群青 愛が沈んだ海の色」(2009年)


など、女性映画の快作を


ものしていた。そして、今回は


元ガールズバンドの4人組


ママさんバンドの悲喜こもごもを


描く女性映画・バンド編


といった趣きの映画になった。


沖縄ロケのバンド音楽映画は、


最近では桐谷健太主演


「ミラクルシティコザ」(2022年)


などがあるが、コザ市が舞台に


なっている意味では、本作と大いに


リンクするのではないだろうか。


また、バンドの復活という意味でも、


結末の違いはあれシンクロする。

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高校時代にR&Bガールズバンド


を組んでいた4人が、


コザの商店街の街おこしのため、


アラフォーになった20年後の今、


再結成した。しかし、


プロのスカウトが公演を見て、


ムーディーなスローナンバーを


披露するボーカルしか


プロ向きはいないと判断し、


彼女にだけアプローチするが…。


演技で魅せる沖縄の演劇界の


上門みき、畠山尚子。


リードボーカルに扮する


シンガーソングライターのjimama、


現役ドラマーの新垣美竹。


演技と音楽がマッチング、


沖縄の海や花や空の自然を


フラッシュバックしながら


演奏するシーンなどが印象深い。

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