「ボブ・マーリー: ONE LOVE」
実在のミュージシャンの
人間ドラマ映画
音楽ムービーとしても爽快
5月17日のフライデーから、東和ピクチャーズの配給により、全国ロードショー。
本作は2024年製作のアメリカ映画108分。
文=映画分析評論家・宮城正樹
Ⓒ2024 PARAMOUNT PICTURES
★本作は東和ピクチャーズ主催の試写会に招待されて鑑賞した。
実在したミュージシャンの
人間ドラマ映画。その種の映画は
これまでに多数の映画が
作られてきたが、本作は
ミュージシャンとしての生き方を
メインにした作品で、加えて
妻や子供たちとの関係性が
描かれる映画となった。また、
レゲエ・アーティストの
ジミー・クリフが主演した
ドラマ音楽青春映画
「ハーダー・ゼイ・カム」(1973年・
ジャマイカ)などがあったけど、
本作はジャンル音楽としての
レゲエ・アーティストを取り上げた
最初の作品にもなった。
ボブ・マーリーの祖国ジャマイカ
の政治的・社会的問題も絡めながら、
ミュージシャンとして
絶頂期にあった、
1976年から1978年までを
クローズアップしている。
1976年。
政治的闘争に巻き込まれて
ボブ・マーリーと妻の
コーラス担当リタも銃撃された。
衝撃の事件から始まり、
やがてボブは国を脱出して、
アルバム『エクソダス』を
レコーディング。
神を意識した歌詞とか、
ポール・ニューマンが主演した
長尺大作映画「栄光への脱出」
(1960年・アメリカ)のサントラを
参考にしたなどの
エピソードが披露される。
1977年のヨーロッパ・ツアーの
模様など、臨場感ある
コンサート・シーンが撮られ、
ボブ・マーリーと妻がいた
バック・バンド、ウェイラーズの
若き頃の過去シーンも
時おり挿入されて、
成功への途上も描かれていく。
大人しい曲を演奏して、いきなり
パーティー・ソングへと
切り替えて、スカウト側を唸らせる
シーンなどが印象的だ。
« インド映画「PS1 黄金の河」⇒時代劇大作 | トップページ | 「コザママ♪歌って!コザのママさん!!」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 本日公開「スオミの話をしよう」(2024.09.13)
- 「ヒットマン」⇒リチャード・リンクレイター監督の新作(2024.09.12)
- 「シサム」⇒スペクタクル時代劇(2024.09.11)
- 「たとえ嵐が来ないとしても」⇒フィリピンのアート映画(2024.09.10)
コメント