無料ブログはココログ

新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

  • ">

« ロシア映画「ナチス・バスターズ」 | トップページ | 2021年キネマ旬報年間ベストテン予想 »

2021年12月 3日 (金)

「フラ・フラダンス」⇒ニュー・ジャパニメーション

3_20211201215701
「フラガール」たちの

青春アニメ映画
 
チームや姉妹のキズナも描く
 
 
12月3日の金曜日から、アニプレックスの配給により、全国ロードショー。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⒸBNP, FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ

1_20211201220601

実写映画「フラガール」

(2006年製作)の舞台は、

福島県の

スパリゾートハワイアンだった。

しかし、本作は同じ舞台ながら、

「フラガール」のアニメ版ではない。

「フラガール」の時代1965年から、

21世紀の現代へとスライドし、

5人チームの新人フラガールたちの、

青春と仕事ぶりを描く

アニメ映画である。但し2作に

舞台やフラダンスじゃない、

共通する点がある。それは

復興としてのフラガール。

1965年は炭鉱閉鎖、

今回は東日本大震災だ。
 

2_20211201220701

震災後にフラガールとして

採用された、ヒロイン

(声=福原遥)を始めとした5人。

5人それぞれのキャラクター付け

も注目したいが、ヒロインの

成長物語がまず見どころだろう。

そして、同じく5人の

チームワークぶりとキズナだ。

和太鼓に乗って、ヒロインの

車運転でヒロインの実家へ

向かうシーンに加え、

ブラス入りサウンドを背景にした、

コンテストに参加する

オリジナルダンスの

ダイジェスト・

メイキング・シーンなど、

タイトに映画的に示されていく。

4_20211201220701

一番の泣きどころは、

ヒロインと死んでしまった姉との

キズナである。しかし、

姉が死んだシーンは

いっさいなく、なぜ

死んだのかも分からない。

姉の元彼

(声=ディーン・フジオカ)と

ヒロインの関わりや、

雪舞う墓参りの

ロングショット・シーンなどで、

ヒロインの姉への深い思いが

感じられる。だが、

クライマックスには泣きはない。

希望ある感動のシークエンスが、

描かれているので

お楽しみにしててください。

5_20211201220701

姉妹のキズナを描いた

大林宣彦監督の「ふたり」

(1991年)を思い出させる

ような作りである。

心地よい快作と言っていい。

アイドル・グループの歌として

本編でも描かれる、女性4人組

「フィロソフィーのダンス」が歌う、

主題歌のダンス・ナンバー

「サンフラワー」もノリノリ。

壮大なオーケストラ・サウンドの

サントラでシメるところも

余韻が深かった。
 

« ロシア映画「ナチス・バスターズ」 | トップページ | 2021年キネマ旬報年間ベストテン予想 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ロシア映画「ナチス・バスターズ」 | トップページ | 2021年キネマ旬報年間ベストテン予想 »