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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2021年2月25日 (木)

「ターコイズの空の下で」

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柳楽優弥主演の海外合作映画
 
モンゴル・ロードムービーの快作
 
 
2月26日の金曜日から、新宿ピカデリーほか、3月12日からシネ・リーブル梅田、アップリンク京都など、全国順次のロードショー。

本作は、日本・モンゴル・フランス合作による本編95分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⒸTURQUOISE SKY FILM PARTNERS/IFI PRODUCTION/KTRFILMS

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柳楽優弥主演による、

モンゴル・ロードムービー。

かつて弊ブログでは、

ロードムービーのベスト&カルト

などを披露したし、ロードする人の

組み合わせ別のベストも披露した。

追いつ追われつな西部劇や

サスペンスを除く、

ロードムービー映画となれば、

これまでにいろんなパターンがあり、

ある意味ドラマティックであり、

波乱に満ちた展開と共に、

いろんな人たちとの出会いと別れ、

そして何より一緒に

旅する者とのキズナが、

映画の大きな感動を呼ぶ。

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カンヌ国際映画祭主演男優賞を

受賞したデビュー作

「誰も知らない」(2004年製作)の

ぶっきら棒節だったり、悪役もある

ワイルドかつバイオレントな演技で

魅せ続けてきた柳楽優弥が、

今回はモンゴルへ行き、

モンゴル人案内人とロードしながら、

癒やしの自然と

人々との出会いによって、

丸くなってゆく姿を、

さわやかささえ感じさせる

新機軸の演技で魅せてくれる。

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祖父の社長から、

終戦後にモンゴルで生まれた

自分の娘を探しに行ってくれ

と言われ、柳楽優弥は

旅費は出してくれるとのことで、

観光気分で現地へと旅立つ。

バン、馬、スクーターなどと

引き継いで旅するが、

途中で案内人がリタイアする事態に。

太鼓と民族楽器の弦楽器の

演奏に乗った独特な踊りとか、

ターコイズ色や水色の空の下、

荒野や草原を馬で行く、

映画的なロングショットなど、

随所にフック的見せどころを

示しつつ、人探しの旅は展開する。

柳楽は果たして祖父の娘、

自分の叔母に会えるのか、注目だ。

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そんな中で、柳楽と

妊娠中のモンゴル女との出会いは、

本作のキモともなる

重要なシークエンスとなった。

主人公の人生観や

人間観が変わる瞬間を、

ぜひとも体現していただきたい。
 

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