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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2021年2月18日 (木)

柄本佑主演「痛くない死に方」⇒年間ベストワン級だ

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高橋伴明バンメイ監督の

最高傑作の登場だ
 
医者ヒューマニズム映画の

年間ベストワン級の映画だ
 
 
2月20日からシネスイッチ銀座ほか、3月5日からテアトル梅田ほか、渋谷プロダクションの配給により、全国順次のロードショー。上映時間は112分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

Ⓒ映画「痛くない死に方」製作委員会

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高橋伴明(バンメイ)監督の最新作。

彼の最高傑作とゆう、

我が分析だが、コロナ禍中の

医療逼迫の今だからこそ、

分析すべき

医者ヒューマニズム映画を、

監督は撮ってきたのだ

とゆうことで、順位通りに、

医者ヒューマニズム映画

(患者側も含む)の

マイ・ベスト・ファイブと、

バンメイ監督作品の

ベストを披露してみよう。

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●医者(患者含む)映画編⇒

①白い巨塔

(1966年製作・モノクロ)

②カンゾー先生(1998年)

③本作

④本日休診(1952年・モノクロ)

⑤病院へ行こう(1990年)

●高橋伴明監督作編⇒

①本作

②愛の新世界(1994年)

③TATOO<刺青>あり(1982年)

④光の雨(2001年)

⑤丘を越えて(2008年)


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●まずは医者編。

医療ミスの裁判沙汰になる

逼迫系の①や、

コミカル・モード入りの

④⑤とは違い、

シビアと軽みを飄々と

混成して見せたのが本作だ。

本作医者役主演の柄本佑の父親

柄本明が主演した

今村昌平監督の②とも通じるが、

広島原爆を背景にした②とは違い、

コロナ禍に翻弄される前だが、

21世紀の最新版を

描くところである。

現代の医療状況や在り方を

描くことが今、

どれほど重要であるかを、

本作は示しているようだ。

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続いて、バンメイ監督編。

学生たちとのコラボは別にして、

実話系の映画をおのが

映画作家性を駆使しながら、

リアルに撮ることが多い、

バンメイ監督だが、鈴木砂羽が

キュート(!?)だった②を除いて、

その種の力作が上位にきた。

キネマ旬報の年間ベストテンでいうと、

まだ未定の本作と⑤以外は、

ベストテンに入っている。しかし、

本作は1位が狙えるような映画に

なったのではないだろうか。



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在宅医療患者を診る

主人公医師(柄本佑)が登場する。

そして診るのは、

前半は娘役・坂井真紀と

末期がんの父親。後半は、

大谷直子が妻役の

末期がんの夫役・宇崎竜童だ。

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主人公が在宅医療について、

相談する医者役には、

奥田瑛二が扮した。

本作の原作者で同日紹介の、

ドキュメンタリー

「けったいな町医者」の

主人公・長尾和宏だ

原作者本人が登場するのではなく、

その役柄としてプロの役者が

キャスティングされるのは

非常に珍しいのではないか。

「おくりびと」(2009年)で

クローズアップされた

余貴美子の看護師役も、

目立たないけど印象に残った。

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何はともあれ、

柄本佑の飄然・冷静沈着な

医者ぶりは、捻り系の多い柄本明の

演技性と比較するなら、

人による好みの上で

どうだろうかだけど、

ボクは個人的には

②の柄本明演技より

僅かながら上だと思った。

ヤケクソ犯罪者を演じた

③の宇崎竜童が、死を前にして
 
渋枯れの演技を披露して

メッチャ胸にきた。
 

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