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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2021年2月11日 (木)

「BOLT」⇒永瀬正敏主演・林海象監督の新作

Bolt
「Fukushima 50」よりも

絶対面白い!
 
福島原発映画の問題作だ
 
 
2月13日の土曜日から、シネ・ヌーヴォで全国順次上映。

文=映画分析評論家・宮城正樹

Ⓒ林海象、ドリームキッド、レスパスビジョン

Bolt1

監督デビュー作

「夢みるように眠りたい」

(弊ブログ2月4日付けで分析)の

デジタルリマスター版が公開中の、

林海象監督の7年ぶりの新作。

3話オムニバスだが、

林海象組のスター俳優・

永瀬正敏を主演にした会心作。

東日本大震災を採り上げた、

ドラマ映画はこれまでに多数ある。

実話をベースにした大手の大作

「Fukushima 50」

(以降「50」と表記)と

リンクするところはあるが、

「50」に主演していた

佐藤浩市が司令塔の声を

担当していた接点はあるものの、

原発冷却水漏洩をどう処理するのか、

その命懸けの任務を

リアリティーある具体的な

緊張感を持って描いたところは、

「50」を上回っていた。

Bolt2

それだけじゃない。

原発の後遺症やその後なども、

キチンと描いているのも

好感がある。地震直後の

原発爆発防御任務の

第1エピソード「BOLT」。

それに続く、避難指定地区に

住み続けて亡くなった老人の

あと処理のお話「LIFE」。そして、

100ミリシーベルトの男となった

永瀬正敏と死んだ妻との再会を、

謎めいたミステリー色の中で描く

「GOOD YEAR」へ。

Bolt3

美術監督ヤノベケンジによる、

高松市美術館に作り上げた

原発セットでの撮影など、

映画のリアリズムを完璧に

魅せるところが強烈だった。

第1話における、永瀬を始め、

「夢みる」の佐野史郎などの

原発作業員役たちの、

「50」と退けを取らない

逼迫の演技性の凄み。でもって、

その後の永瀬のトラウマを見せる、

抑制された巧妙かつ複雑な演技。

見事だった。

子守唄のように鳴るパーカッション、

「アベマリア」など、

サントラ使いも良かった。

Bolt4

東京では昨年の12月11日に公開され、

関西公開は今年なので、

昨年作品と見られた本作は、

キネ旬年間ベストテンでは、

下位ランクにはなったけど、

そこんところは全くもって、

どうでもいいところだろう。

年末公開のためちゃんとした

評価がされなかった作品。

そんな作品なんて

これまでに何百作もあったからね。

とゆうことで、投票してた

人たちが全員見ていたなら、

ベストテンに入っていた作品だ。

それが嘘か真か、

映画館にてご確認ください。
 

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