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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2021年2月24日 (水)

こんな恋愛「写真の女」もあり!

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インディーズ映画の心意気を示す
 
こんなラブストーリーもいいね~
 
 
2月27日の土曜日から、第七藝術劇場ほか、全国順次のロードショー。

本作は2020年製作の日本映画89分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

Ⓒ2020「写真の女」PYRAMID FILM INC.

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日本のインディーズ映画

(自主製作含む)は、

コロナ禍の今は別にして、

毎年多数の作品が作られてきた。

しかもかなりの作品が、

公開待機中もしくは、

お蔵入りなんてゆう

憂き目に遭っている。

そんな中で、

単館系公開だとしても、

公開される選ばれた作品には、

低予算の中でも目を瞠る、

オリジナリティー度の高い

作品が多く見受けられる。

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ゾンビ映画のメイキング映画

とゆう、新しさを打ち出した

「カメラを止めるな!」

(2018年)の大ヒットにより、

インディーズ映画への注目度が

増したのは現実としてあったが、

その後が続かない状況にある。

コロナ禍になってはいやはやだが、

しかし、それはあくまで

言い訳にすぎない。ただ、

本作なんかを見させてもらうと、

やはりインディーズ映画

捨てたもんじゃないぜと

思える仕上がりになっていた。

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「カメラを止めるな!」の、

映画カメラ撮りではなく、

写真カメラ撮りのお話である。

写真館を営む、喋れない主人公

(永井秀樹・

劇団「青年団」所属)が登場。

見合い写真など、写真修正も

売りにしている写真館だ。まずは、

そんな主人公の、

働いて下宿に帰って銭湯に行って、

カマキリ飼ってなユニークな

とこを見せつつ、

サイレント映画ノリで

日常が映される。

何げない日々だが、

ある日森へ昆虫散策に行って、

ヒロイン(大滝樹=いつき・

バレエダンサー兼女優)と

運命の出会いをするのだ。

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胸に傷ある彼女を

撮り続ける主人公。

「ピアノ・レッスン」

(1993年製作・オーストラリア)や、

ある種のセクシャル映画に見られる、

女への偏執的かつ不器用な愛が、

本作ではある意味、

ストイックにナイーブに

描かれてゆくのだ。対して、

ヒロインは自分のSNS上の写真に

一喜一憂しながらも、

基本はあっけらかん。

「くるみ割り人形」に乗って踊る

ミュージカル・シーンもあって、

好感度あるたたずまいで魅せる。

恋愛映画の新たな側面を見せる本作。

泣ける切な感を排した

作りが渋い快作だ。
 

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