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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2021年2月10日 (水)

中国映画「春江水暖~しゅんこうすいだん」

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三世代家族を稠密に描く
 
映画芸術の粋で魅せる家族映画
 
 
2月11日の建国記念日から、ムヴィオラの配給により、Bunkamuraル・シネマほかで、2月19日からテアトル梅田、京都シネマほか、全国順次のロードショー。

本作は2019年製作の中国映画150分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

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家族ドラマ映画は各国から、

イロイロ出てきていて、

名作の宝庫でもある。日本なら、

家族映画こそが日本映画の

名作であった時期さえあった。

でもって、本作は中国映画だ。

中国の家族映画は、

イロイロ取り上げてきたけど、

大家族系の家族ドラマ、

そこに加えて、大河系に

なっている映画とかはあったけど、

本作は、息子たちが独立した

バージョンを含めて、

三世代家族を捉えている。

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多彩な家族ドラマが世界中に

いっぱいある中において、本作の

一番の特質部は何かといえば、

それは第七芸術映画として、

家族映画を撮ったところにある。

アート映画として

家族映画を撮るとゆうのは、

かなりハードルの高いところである。

しかし、グー・シャオガン監督は、

デビュー作にしてその高き

ハードルに挑んでみせた。

ヨコ移動撮影による、

ロングショットによる

長回し撮影など、随所に

映画作家性なアプローチを

繰り出している。

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問題は、それがスムーズに

分かりやすく、ハマッているかだが、

ギリシャのテオ・アンゲロプロス作品

のような催眠性を催すことなく

確かに流れは淀みなく

見られるようにはなっている。

ただ、アップが極端に少ないので、

家族間の関係とかが

分かりにくいところがある。

ロングショットだと、

誰が喋っているのか

とゆうとこもありで…。だが、

こんな撮り方や作りが、

徐々に癖になってきて、

ウーンとくるようになっている。

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いずれにしても、

映画芸術の粋で魅せる、

家族映画は稀少である。

中国の一地方都市の

自然美を織り交ぜながら、

アルツハイマーな母、4人の息子、

恋人のいる孫娘などが、

波乱の緊張感あるドラマを

作っていくのだ。

シンセ、パーカッション、

太鼓などを使った

静かなサントラ使いもまた、

ゆるやかだけに逆に危機感を

あおっていたようだ。そして、

続編のあるような終わり方なので、

次も楽しみにしたい映画だった。

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