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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2021年1月14日 (木)

「越年 Lovers」⇒台湾・日本合作

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日本・台湾・マレーシアの

3場オムニバス
 
控えめ渋みな

ラブストーリーが展開
 
 
1月15日の金曜日から、ギグリーボックスの配給により、新宿バルト9ほか、全国順次のロードショー。

本作は、2019年製作の台湾・日本合作映画116分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

Ⓒ2019映画「越年」パートナーズ

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「運命の饗宴」(1946年製作・

アメリカ映画・モノクロ)などを

ルーツとした、オムニバス映画は、

これまでに多数の

作品が作られてきた。

その作り方はさまざまだ。

何かを狂言回しにして、

多彩なドラマを構築したりする、

ドラマ映画以上に

ドラマティックなものもあるが、

本作はラブストーリーに特化した、

3話オムニバスである。

恋愛オムニバスも、かなりの

タイトル数があるが、単に

恋愛ものを並列させるのでは

面白くない。例えば

いくつかの話が、

最終的に一つに収斂したり、

一つのキーワードの元に

着地したりと、工夫が凝らされて、

多様な恋愛が一つのテーマに

様式化されている。

本作もそんな1作になった。

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「映画の中にいるみたい」な、

派手で熱烈、

ドラマティックな恋愛ではない。

自分のキモチを、相手に

ストレートに伝えられない人たちの、

恋愛とはどういったものかと、

台湾・日本・マレーシアの

3場3パターンで、

展開してみせるのだ。それも、

できるだけ変型を意図して

描こうとする。第一話の台湾編は、

好きな女性社員を会社を辞める男が、

殴るシーンから始まる。

好きな女の子を

いじめたいという想いは、

男の方なら経験した方もいる

かもしれない。それに対して

女が取る行動はどうだったか。

ユニークでホッとハッピーになれる

ような結末が待っている。

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第二話は、山形県ロケによる日本編。

久々に故郷に帰って来た男

(峯田和伸)が、幼なじみの女

(橋本マナミ)と、再会するというもの。

幼なじみが何年振りかに会い、

恋に陥るというのは、

使い古された手法

のように見えるけど、でも、

日本的不器用感から、

ゆっくりココロを通わせる流れが、

ありきたりとはいえ、

見ていてココロ和む作りだった。

峯田和伸、橋本マナミ共に、

そういう演技性に見合った演技を、

誰にでも分かりやすくこなしていた。

最後のマレーシア編も、

家を売ろうとする女と

リフォームする男の、

地味恋愛だけど、

渋く胸にクル作りだった。
 

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コメント

こんにちは。映画ブログを運営しているものです。
日本・台湾・マレーシアの合同映画?! すごい面白そう!
三者三様の恋愛ストーリーが見られるのですね。
やはり注目は日本編ですが、台湾とマレーシアの恋愛がどう展開されるのかも気になりますねぇ。

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