「越年 Lovers」⇒台湾・日本合作
日本・台湾・マレーシアの
3場オムニバス
控えめ渋みな
ラブストーリーが展開
1月15日の金曜日から、ギグリーボックスの配給により、新宿バルト9ほか、全国順次のロードショー。
本作は、2019年製作の台湾・日本合作映画116分。
文=映画分析研究所 所長 宮城正樹
Ⓒ2019映画「越年」パートナーズ
「運命の饗宴」(1946年製作・
アメリカ映画・モノクロ)などを
ルーツとした、オムニバス映画は、
これまでに多数の
作品が作られてきた。
その作り方はさまざまだ。
何かを狂言回しにして、
多彩なドラマを構築したりする、
ドラマ映画以上に
ドラマティックなものもあるが、
本作はラブストーリーに特化した、
3話オムニバスである。
恋愛オムニバスも、かなりの
タイトル数があるが、単に
恋愛ものを並列させるのでは
面白くない。例えば
いくつかの話が、
最終的に一つに収斂したり、
一つのキーワードの元に
着地したりと、工夫が凝らされて、
多様な恋愛が一つのテーマに
様式化されている。
本作もそんな1作になった。
「映画の中にいるみたい」な、
派手で熱烈、
ドラマティックな恋愛ではない。
自分のキモチを、相手に
ストレートに伝えられない人たちの、
恋愛とはどういったものかと、
台湾・日本・マレーシアの
3場3パターンで、
展開してみせるのだ。それも、
できるだけ変型を意図して
描こうとする。第一話の台湾編は、
好きな女性社員を会社を辞める男が、
殴るシーンから始まる。
好きな女の子を
いじめたいという想いは、
男の方なら経験した方もいる
かもしれない。それに対して
女が取る行動はどうだったか。
ユニークでホッとハッピーになれる
ような結末が待っている。
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こんにちは。映画ブログを運営しているものです。
日本・台湾・マレーシアの合同映画?! すごい面白そう!
三者三様の恋愛ストーリーが見られるのですね。
やはり注目は日本編ですが、台湾とマレーシアの恋愛がどう展開されるのかも気になりますねぇ。
応援完了です!
投稿: 映画マン | 2021年1月19日 (火) 18時47分