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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2021年1月 6日 (水)

インド映画「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」

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インド映画に

かつてなかったタイプだ
 
火星へロケットを打ち上げよう!
 
 
1月8日のフライデーから、アット エンタテインメントの配給により、新宿ピカデリーほか全国順次のロードショー。

本作は、2019年製作のインド映画130分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

Ⓒ2019 FOX STAR STUDIOS A DIVISION OF STAR INDIA PRIVATE LIMITED AND CAPE OF GOOD FILMS LLP, ALL RIGHTS RESERVED.

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インド映画といえば、

ボクらのパブリック・イメージは

ミュージカルだった。

あの21世紀も10年代に

大ブレイクした「バーフバリ」

(弊ブログ分析済み)でさえ、

ミュージカル・シークエンスは

挿入されていた。だから、

ヒューマン映画を

ポイントにした映画は、

さほど輩出されていないように

見えていた。けれども、

ハリウッド映画になぞらえて、

ボリウッドと言われるくらいの、

映画大国とゆうインドだけに、

金太郎飴なミュージカル

一辺倒じゃないんだ。

サタジット・ライ監督の

家族の大河ドラマを始め、

人情もの、ラブストーリーなど、

ミュージカル抜きの

多彩な映画がある。

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そして、本作は

その種の傑作だけど、

その種の目立たない

インド映画の中でも、

ひときわの異彩を放ち、

かつてないインド映画の、

普遍的かつ分かりやすい

群像劇を作り出した。しかも、

実話がベースになった、

宇宙への冒険ものである。

アメリカ映画なら、

NASAものとか、

日本なら「はやぶさ」関連映画や、

テレビドラマなら「下町ロケット」

なんてのもあるけど、本作は

火星探査機をインドが

打ち上げるとゆう話なので、

「はやぶさ」ものと

リンクするところ大だろうか。

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2010年。

家事も当然こなす、

だんな子持ちの家庭の

主婦・科学者ヒロインが、

インドの宇宙計画に中心で、

参画しているところを、

家庭内の様子から、

シリアスな職場へと転じて、

そのつながる連続シーンの中で、

まずは驚きと

意外性をもって描き出す。

リーダーやスタッフとの連携で、

事は準備されるのだけど、

最初のロケット打ち上げは

失敗に終わってしまう。

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ところが、主婦ヒロインの発案で、

若い理系工学系女子から、

お年寄りの専門家までを集めて、

再アタックへとアプローチしていく。

本作の見どころは、

そんな専門家集団が見せる、

成功へ導くためのイロイロと、

いわゆる仕事仲間としての、

チームワークとキズナぶりだ。

群像劇としての面白さを

魅せるところが、

カッチリしていた映画だった。

その種の映画はイロイロあるけど、

メンバーのユニークぶりは、

実話だけど、映画では

あまりないものだった。

加えて感動もある。

「バーフバリ」に近い

映画的爽快感が味わえる会心作だ。
 

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コメント

こんにちは。
理系なので、この映画には惹かれますね。
「きっと、うまくいく」というインド映画を観てからインド映画が好きになったので、この映画も観てみたいですね。

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