「STAND BY MEドラえもん2」
タイムトラベル・
シリーズの第2弾
のび太の過去と
未来にフォーカス
11月20日から全国ロードショー。
文=映画分析研究所 所長 宮城正樹
Ⓒ2020「STAND BY MEドラえもん2」製作委員会
「ドラえもん」の映評や
レヴューなんて、みんな、
読んだことがあるかい?
ボクはないね。とゆうか、
映画評論が
なされないんだよな、コレが。
考えてもみてよ。日本のアニメ・
プログラム・ピクチャーでも、
長寿シリーズなんだけど、
そもそもコドモ向きが定着してて、
そういう作品のシリーズ新作を
評論する場合、
やはりウウーンと足踏みし、
躊躇することに
なってまうんだよな、コレが。
でも、本作は正統の
シリーズとは違う、
「ドラえもん」だ。
壮大な宇宙ものも含めて、
SF系のタイムトラベルものも
確かに、シリーズの中にはあった。
だが本作で2作目となる、
この「ドラえもん」ものは、
タイムトラベルをポイントに、
のび太の過去と未来に
フォーカスする作り。
「スターウォーズ」のような
遡り系もあるけど、
未来もあるとゆう、
大げさかもしれないけど、
ドラえもん版
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
なのだ。しかも、
主役のドラえもんではなく、
脇役ののび太にこだわった点が
ユニークだ。コドモたちが
感情移入するには、
ドラえもんじゃなく人間なので、
非常に入りやすい
とゆうことだろう。
人間性いわゆる
ヒューマニズムだけじゃなく、
愛や友情などキズナ部に、
深く入り込んだ作品だけに、
映画的にも感動がある
作りになっている。
のび太と死んだ
おばあちゃんとのキズナが、
第2弾の大きなポイントであり、
第1弾のしずかちゃんとの愛に続き、
コドモだけじゃなく、
大人にも響く仕上がりだ。
「ALWAYS三丁目の夕日」
(2005年製作)の
山崎貴監督作品だけに、
過去の時代を描く才は絶品。
アニメでも同じだ。
おばあちゃんの声を宮本信子が、
大人ののび太の声を
妻夫木聡が担当し、
声でいつもながらの演技を響かせる。
菅田将暉が歌う主題歌「虹」も、
アニメアニメソングしていず、
ポップで軽やかで良かった。
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