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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2020年11月25日 (水)

「トルーマン・カポーティ 真実のテープ」

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「カポーティ」以上の衝撃が…

アメリカン・

セレブリティ文化の嚆矢
 
 
11月20日からテアトル梅田ほか、全国順次のロードショー。

本作は、2019年製作のアメリカ&イギリス合作の、ドキュメンタリー映画98分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

Ⓒ2019,Hatch House Media Ltd.

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トルーマン・カポーティ。

みんな、知ってるかな?

オードリー・ヘプバーン主演の

「ティファニーで朝食を」(1961年製作・

アメリカ映画・弊ブログ分析済み)の

原作小説や、同じくテレビドラマ化・

映画化された「冷血」の

ノンフィクション・ノベルなど、

小説家として傑作を

発表したわけだけど、

ハリウッド映画界でも有名であった。

アカデミー賞作品賞に

ノミネートされた「カポーティ」では、

本人のことがクローズアップされた。

では、実際のカポーティとは一体、

どんな人間だったのか。

未公開のテープを基に、

彼の人間性を浮き彫りにした、

セレブ・ヒューマン・

ドキュメンタリー。

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養女や有名女優などの談話を

加えながら、自殺した母のことや、

ゴシップ通でゲイだったこと

などが語られ、そして、アメリカン・

セレブリティ文化を作った

とこが示される。1966年。

ニューヨークのプラザホテルで、

仮面を付けた仮装パーティー

「黒と白の舞踏会」主催が、

まずは衝撃を呼んだ。

それまでに、マリリン・モンローと

踊るモノクロ写真など、

彼がいかにセレブと、

交流していたかが描かれる。

実態が映画化もされた、

1970年代のNYの、

セレブ御用達のナイトクラブ

「スタジオ54」にも関わった。

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3章までしか発表されず、

完結しなかった遺作

「叶えられた祈り」(1075年)

の謎にも迫った。

テレビのトークショー番組での発言や、

「名探偵登場」(1976年・

アメリカ)に出演したり、

特異なキャラクターぶりが

随所で披露される。

しかし、晩年は…。

ラストロールでは、

ピアノ・ジャズ・ナンバーが

渋く流れる。

カポーティの一時期の事件を

抉った「カポーティ」も

強烈だったけど、その生涯を

初めて取り上げた本作ドキュは、

「カポーティ」以上の衝撃があった。

セレブの絶頂期と黄昏、

陽と陰をコントラストに描く、

興味深い作品だった。
 
 

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