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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2020年5月21日 (木)

「オフィシャル・シークレット」

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「パイレーツ・オブ・カリビアン」の
 
キーラ・ナイトレイ主演
 
 
近日公開。

本作は、2018年製作のイギリス映画112分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

Ⓒ2018 OFFICIAL SECRETS HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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国家機密漏洩、内部告発など、

機密リークもの映画の最新版。

この種の映画であなたが、

思い出す映画って何?

ボク的には、

国家機密じゃなく

社内告発ものだけど、

「インサイダー」

(1999年製作・アメリカ映画)

が良かった。

マスコミ側役のアル・パチーノと、

告発者役ラッセル・クロウの、

シブミあるタッグが心を打った。

この種の映画で

ポイントとなるのは、

漏洩までのプロセスにおける

サスペンスやアクション、

漏洩後に裁判沙汰になり、

そのリーガル・サスペンスな

丁々発止ぶりだろうか。

そして、実話がベースに

なっていることが多い。

本作も基本ラインは

そうしたところを骨格としている。

アメリカがイラク戦争を

するための機密文書を見た、

イギリスの諜報部門の女翻訳者

(キーラ・ナイトレイ)が、

ある者を介して

新聞社へリークし、

裏付けを取った記者

(マット・スミス)の記事が

一面を飾り、その真偽に加え、

誰がリークしたのかが問題になる。

やがて、告発者が特定され、

裁判沙汰へと発展。

告発者キーラ・ナイトレイ、

弁護士(レイフ・ファインズ)のタッグで、

告発の行方の是非を問う。

イラク戦は、イラクに核が

あったかなかったかを

新聞記者の視点で、

スリリングにとらえた

映画があったが、

本作もまた

イラク戦前の状況とはいえ、

同じようなスリリングがある。

妨害応戦のアクション部は

ほとんどないけど、

「インサイダー」と同じく、

室内会話劇をメインにしつつも、

サスペンスを構築していく作りは、

見ごたえのあるものだった。

アカデミー作品賞を受賞した

「イングリッシュ・ペイシェント」

(1996年・アメリカ)の演技に、

すっかりハマった

レイフ・ファインズの、

熟成の演技ぶりも良かったけど、

何といっても

「パイレーツ・オブ・カリビアン」の、

キーラ・ナイトレイの、

アクションはないけど、

正攻法の正義の誠実な演技だ。

「ツォツィ」(2005年・南アメリカ)で

アカデミー賞外国語映画賞を

ゲットした

ギャヴィン・フッド監督による、

社会派映画の迫真性やリアルに、

キーラは見事にこたえていた。
 

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