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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2020年5月 8日 (金)

「島にて」⇒「仮設の映画館」で配信中

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究極の島ドキュメンタリーの登場

ドラマ映画「裸の島」に迫る
 
5月8日から、「仮説の映画館」にて、配信中。
 
6月20日の土曜日から、第七藝術劇場で上映。
 
その後、京都シネマ、元町映画館などで順次公開。

本作は、2019年製作の日本映画99分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

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島舞台映画で

みなさんが思い出す映画は何? 

ロビンソン・クルーソーを

思い出す孤独映画だったり、

男と女2人だけで島にとか、

コドモたちだけの「蠅の王」

(1990年製作・イギリス映画)とか、

無人島ものが多いだろうか。

しかし、ドキュながら

本作で撮られた島は、

無人島ではなく、

140人が住む離島である。

有人島のドラマティックと言えば、

例えば小豆島の

「二十四の瞳」

(1954年・モノクロ)だったり、

ミステリーの「獄門島」(1977年)や、

みなさんおなじみの

アドベンチャーな「宝島」

「ジュラシック・パーク」などに加え、

種子島や沖縄の離島ものなど、

ある意味観光スポット的

島であったりする。

また、医療や「二十四の瞳」も

そうだけど学校などを、

ポイントにした映画もある。

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だが、本作は暮らしや生活を

重視した上で、

過疎化問題に食い入った、

シビアな島もの

ドキュメンタリーとなった。

山形県の日本海の

離島・飛島が舞台。

故・新藤兼人監督が撮った、

サイレント映画ノリの、

島で農作業に営む夫婦を捉えた

「裸の島」(1960年)

のノリがあった。

いわゆる、淡々と黙々と、

おのが仕事にいそしむ

人たちの描写だ。
 

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一方で、親からこんな島には

戻ってくるなと

言われた人たちが、

島にUターンする。

この島出身の

今は起業家が戻ってきて、

さまざまな可能性を

探っていったり、

廃校の小学校に来て

過去を思い出す女だったり、

前向きと後ろ向きが交錯していく。

美しき自然風景も映されながら、

希望への道筋を

模索していくような撮り方は、

廃(すた)れの美学が、

映画映えするような映画とは、

一線を画していた。

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アコーディオンや

ギター・フォークなど、

あったか~い

アコースティック・サウンドに乗る、

いろんな人の日常生活描写も、

淡々としていながらも、

むしろそこんとこが

胸にクルものがある。

究極の島ドキュメンタリーの

登場にして、

島に住む人たち

それぞれの想いを描く、

群像ヒューマン・ドキュであった。
 

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