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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2020年2月12日 (水)

戦争映画「1917 命をかけた伝令」

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ロードムービー・スタイルの戦争映画
 
全編ワンカット長回し撮影だ
 
 
2月14日の金曜日から、東宝東和の配給により、全国ロードショー。

本作は2019年製作の、イギリス・アメリカ合作の119分。

文=映画分析評論家 宮城正樹

Ⓒ2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

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本作は第一次世界大戦ものだ。

第一次大戦ものと言えば、

思い出すのは

アカデミー賞作品賞を受賞した、

ドイツを舞台にした

「西部戦線異状なし」

(1930年・アメリカ映画・モノクロ)だが、

本作はモチ、21世紀的に、

そのバージョンアップした

作品ぶりを見せている。

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ロードムービー・スタイルの戦争映画である。

その種の戦争映画では、
 
スティーヴン・スピルバーグ監督の

「プライベート・ライアン」

(1998年・アメリカ)が、

圧倒的な仕上がりぶりを見せていたが、

本作も、決して負けては
いない。

本作は小隊ではなく、たったの2人。

しかも、途中からは相棒が死んで、

1人ぼっちになるのだ。

また、戦うだけの戦争映画とは違い、

特殊任務という点でも、

1人の兵士を守れとゆう

「プライベート・ライアン」と相似する。

本作は、伝令を敵陣にいる部隊に伝えるとゆうもの。

シンプルながら、このパターンは

これまでの戦争映画にはなかった。
 

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全編ワンカット長回し撮影だ。

21世紀になって試みられた手法である。

美術館内を撮った「エルミタージュ幻想」

(2002年・ロシア&ドイツ&日本)や、

最近なら劇場内を長回しした

「バードマン」(2014年・アメリカ)などがあるが、

いわゆる戸外をメインに

ロードムービーで、

しかも戦争映画での長回しは、

前代未聞だろう。

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木の下で寝そべる2人が、

上官から大事な指令があると言われ、

その話を聞きに歩いていくところから、

この長い長い長回し撮影は始まる。

伝令を伝えるだけなのに、

過酷な運命が2人を待ち受けていた。

敵の塹壕でのネズミを使った爆発シーン、

敵の戦闘機が墜落してなどの、

臨場感あふれる危険なシーンが続き、

遂に相棒が命を落とす。

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1人だけになっても、

敵からの銃撃やら、

いろんなハードルが待ち構えていた。

そのサバイバル模様には

ケッコー波乱はある。

但し、銃撃に一発も当たらないとゆうのは、

少しリアル感がないかもしれない。

しかし、そこはそこ。

当たって死んでしまえば、

そこで終わりだもんね。

それでも、最後の最後まで、

もどかしさを募らせる、

スリリングは続くのでした。

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サム・メンデス監督作品。

アカデミー賞作品賞に

ノミネートされていたけど、

残念ながら韓国の

「パラサイト 半地下の家族」に負けてしもた。

「アメリカン・ビューティー」

(1999年・アメリカ)で、

既に作品賞をもらっているんだから、

まあ、今回
は仕方なしとしよう。

でも、本作は、戦争映画の新たな地平を、

切り開いた作品であることは間違いない。

とゆうことで、

同じく作品賞に届かなかった

「プライベート・ライアン」にハマった方は、

ぜひとも見てもらいたい作品だ。
 

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