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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2020年2月 1日 (土)

「AI崩壊」⇒週末日本映画劇場

Ai2

AI時代の「逃亡者」的近未来映画
 
ネットを使った、トリック満載のミステリー
 
 
1月31日の金曜日から、ワーナー・ブラザース映画の配給により、全国ロードショー。

文=映画分析評論家・宮城正樹

Ⓒ2019「AI崩壊」製作委員会

Ai8

AIが登場するハリウッド映画は多い。

有名どころでは「ターミネーター」や、

「ブレードランナー」、

スピルバーグの「A.I.」などがある。

しかし、日本映画で、

AIを使うとなると、どうだろうか。

違和感はないだろうか。

そんな違和感や齟齬を含めて、

近未来SF映画として、

作られたのが本作である。

Ai3

AIが反乱を起こすのである。

それで、首相を始め、

何人もが死ぬことになる。

人間に従順な設定で作った、

AI開発者の主人公(大沢たかお)が、

改ざんしたんじゃないかと、罪に問われ、

警察から追われる羽目になる。

しかも、AIの反乱で、

主人公の娘が、冷凍下のエリアに閉じ込められ、

命が危ぶまれる、タイムリミットな、

状況下に置かれることに。

Ai1

つまり、大沢たかおは、

逃げながら、真相究明をしようとする

「逃亡者」(1990年)的状況となり、

さらに、娘を救わなければならないとゆう、

タイムリミット・サスペンスな状況も加わって、

過酷な二重のハードルを、背負わさせられるのだ。

Ai7

片や、警視庁の捜査側は、

ネット主眼のデジタル捜査側(岩田剛典)と、

アナクロな現場主義の刑事

(三浦友和、相棒は広瀬アリス)の、

2方向で進んでゆく。

デジタル捜査が、

何者かによって改ざんされるのに対し、

足の捜査をする友和組が、

犯人を追い詰める過程など、

デジタルよりアナログが、

勝利するような流れは、

この種の映画では定番かもしれないが、

それでも心地いい。

Ai4

メイン・ポイントは、

激しかったり落ち着いたりの、

大沢たかおVS、

クールイムズな岩田剛典だ。

さまざまな逃走劇だったり、

カーチェイスに加え、

ネットを使った、

いろんな仕掛けを施す、

トリッキーの妙味。

どちらが最終的に勝つのかは、

見てのお楽しみだ。

Ai5

主人公の妻役の松嶋菜々子が、

好感度の高い演技ぶりで魅せる。

夫が作ったAIへ語りかける、

イントロ部と最後の方がつながり、

ハッピーエンドへと向かう作りや展開は、

メッチャ心地よかった。

Ai6

そして、ラストロールで披露される、

AI(アイ)の主題歌「僕らを待つ場所」は、

ドラマティックだった。

ピアノから始まる、壮大なソウル・バラード。

ボク的には、AIの最高傑作だ。

とゆうことで、本作はAI映画の、

挑戦的な快作となった作品だ。
 

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