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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2019年12月 3日 (火)

「ゴーストマスター」⇒三浦貴大・成海璃子共演

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映画メイキング映画のホラー映画版だ

監督役・三浦貴大と、女優役・成海璃子の対決

12月6日の金曜日から、新宿シネマカリテ、なんばパークスシネマほか、全国順次のロードショー。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2019「ゴーストマスター」製作委員会

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ユニークな映画メイキング映画が登場!

そのユニークさを記述する前に、日本映画の映画メイキング映画の、

マイ・ベスト&カルト・スリーを、各順不同にて披露してみよう

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●ベスト⇒①キネマの天地(1986年製作)②桐島、部活やめるってよ。(2011年)③蒲田行進曲(1982年)

●カルト⇒①本作②カメラを止めるな(2018年)③地獄でなぜ悪い(2015年・弊ブログ分析済み)

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●洋画では「映画に愛をこめて~アメリカの夜」(1973年・フランス&イタリア)や「8 1/2」(1963年・イタリア・モノクロ)など、

ユーロの映画史に残る映画監督の、映画作家性を示したアート系映画があるけど、

邦画の場合はアートというより、エンタ系で機能する映画が多い。

そして、その作りは、撮影現場を描くとはいえ多彩だ。

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戦前の松竹蒲田撮影所を、バックにしたベスト①、

最後までメイキングだとは分からないベスト③など、

松竹系映画は娯楽に徹していてオモロイけども、

学園ドラマに八ミリ映画撮影を加えたベスト②とか、

映画メイキング映画に、スリルやサスペンスを求めるならば、

カルトの①②③は、同等に面白い。

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カルト③はヤクザ映画メイキングだったけど、

他の3作は、ゾンビ映画の大ヒットしたカルト②、同じくホラーのベスト②、

そして、本作は悪霊ホラー映画だ。

しかも、学園純愛ラブストーリーを撮っていた現場(写真上から3枚目)が、

悪霊の出現で、ホラー映画の現場(写真上から4枚目)へと変わっていくとゆう、

撮影時に異変が生じて、現場が様変わりする、

メッチャ新しくて、ユニークな映画となった。

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「ボクキョー」なんて略称された、「僕は今日、天使の君が舞い降りた」ナンチュー、

コミック原作の学園ラブストーリーが、とある廃校で撮影されていたけど、

監督や演技陣のわがままにより、いったん撮影は途絶えた。

そこへ、悪霊が主演男優に取り憑いて、現場はメッチャな状態へ。

そのどさくさに紛れて、助監督の三浦貴大は、

「悪魔のいけにえ」(1974年・アメリカ)「スペース・バンパイア」(1985年・アメリカ)で有名な、

ホラー監督トビー・フーパーに影響を受けた、自身の台本「ゴーストマスター」を、

無理やり映画化しようとするのであった。

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そんなトビー・フーパー監督始め、黒沢明とゆう名の役柄の三浦貴大、クエンティン・タランティーノ監督への敬意など、

映画監督へのオマージュも、ブラック・コメな感覚でインサートされている。

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監督役・三浦貴大と、主演女優役・成海璃子の、対決とゆうか、

コラボレートが、本作のクライマックスにして結末となっている。

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「カメラの前に立つ人生か、スクリーンの前に座る人生か、おまえが決めろ」とか、

「君は映画に愛されてる」とか、映画俳優女優魂なセリフがあるし、

映画愛がアイロニカルに込められて、いわゆるマットーな映画愛に着地しない作りも、ユニークでオモロかった。

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