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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2019年11月 5日 (火)

韓国映画「国家が破産する日」

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国家の経済危機を描く映画

破たん危機から、いかに脱却したのか

11月8日のフライデーから、ツインの配給により、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほかで、全国順次のロードショー。

本作は2018年製作の韓国映画114分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2018 ZIP CINEMA. CJ ENM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED

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ラブストーリーから始まった韓流ブームが、今や様変わりしている。

韓国映画的には、「シュリ」(1999年製作)「JSA」(2000年)など、韓国特有の国家的・社会的問題を描いた作品が、

韓流ブーム前から、日本でヒットしていたけども、その当時の危機管理なイメージのシリアス映画が、このところ登場してきている。

そして、映画ファンを興奮させている。

実話をベースにした映画が、多いのも特徴的だ。

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本作は1997年の、韓国の経済危機・破綻を、もたらしかねない通貨危機を、真っ向から描いた映画である。

冒頭からセリフの中に、経済専門用語が頻出。

ハンパない経済映画の在り方を提示する。

ここでチンプンカンプンになりかねないけど、ググッと我慢して、じっくり見ていってもらいたい。

経済に無知でも、銀行破綻を回避する「金融腐蝕列島 呪縛」(1999年・日本映画)とか、

「ウォール街」(1987年・アメリカ)などを、見るノリで見ていくと、だんだんと面白くなっていくハズだよ。

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通貨危機に対応する、韓国銀行の通貨政策チーム長ヒロイン役に、キム・ヘスが扮する。

政府とのやり取りで秘書だとなめられるが、彼女の、堂々たる理論派行動ぶりや発言ぶりは、本作をピリッとさせ、

アップも多く、アクションとは違う、ヒロイン映画の理知的映画の粋を見せていく。

経済危機で金儲けをたくらむ、金融コンサルタント役のユ・アイン。

金融危機で倒産する百貨店と、取引する工場経営者役のホ・ジュノ。

この3人3場を、短カットでスリリングにカットバックし、やがてキム・ヘス・サイドへとフォーカスしていく作りが、サスペンスに満ちている。

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ヒロインらが交渉するIMF専務理事役には、フランスの名優、ヴァンサン・カッセルが演じた。

クールなシブミに魅せられ、
ヒロインとの交渉ぶりは、見どころの一つとなっている。

室内シーンが多いが、退屈感は全くなく、薄グリーン・トーンの色彩感も、渋くて良かった。

加えて、サプライズも用意されている。

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恋愛絡みや、家族などの絆ものが、いっさいないとゆう韓国映画だが、

ドラマとは全く違う、韓国映画のシリアスに魅せられてください。

とゆうか、韓国映画の傑作・名作は、ほとんどがシリアス・モードだけどね。

南北問題入りの作品を含め、これが韓国映画の韓国映画たるところでしょう。

必見!

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