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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2019年10月17日 (木)

「フッド:ザ・ビギニング」

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ロビン・フッドの誕生秘話
 
遡り系スタイルのニュー・バージョン

10月18日のフライデーから、TOHOシネマズ梅田ほか、全国ロードショー。

本作は、2018年製作の、アメリカ映画116分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2018 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

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ロビン・フッドを描いた映画は、多数存在する。

しかし、ロビン・フッドとゆうヒーローが、どのようにして誕生したのかとゆうお話は、本作が製作されるまでは、映画化されていなかった。

見本となる原作もない。いわゆる、新たな創作として創り出さねばならないわけだ。

遡り系、いわゆる誕生するまでの秘話・逸話といえば、「エクソシスト」(第1弾は1973年製作・アメリカ映画)のメリン神父や、

「スター・ウォーズ」(第1弾は1977年・アメリカ)のダース・ベイダー、

アメコミ・アウトロー「ジョーカー」(2019年・弊ブログ10月4日付けで分析済み)などで、披露されてきた。

そのキャラクターが有名であればあるほど、続編であれ新作であれ、ヒットするキー・ワードになる。

本作もまた、そんな前例に漏れない作品である。
 

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遡り系としては、ホラー、SF、アメコミものなどの中で、時代劇としては、キリストなどのチョー偉人は別にして、珍しい作品となるだろうか。

12世紀の十字軍の時代に、形成されたロビン・フッドとゆうキャラは、実在の人物なのか、架空の人物なのかは定かではないが、

そのヒロイズム・イメージは普遍的なものだ。

でも、本作では、スーパー・ヒーローではなく、もっと人間らしいキャラクターとして描かれている。

映画で描かれ続けてきた、アクション一辺倒のロビンのイメージを、まず覆すところから本作は始まる。

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それは、ラブストーリーだ。

ラブ・ロマン・シーンから本作は始まる。

パニックと同等にラブが重要だった、 主演の大ヒット作「タイタニック」(1997年・アメリカ)の、レオナルド・ディカプリオが、製作に関わっているのも、意味深なところ。

ロビン(タロン・エガートン)はマリアン(イヴ・ヒューソン)と結婚の約束をし、十字軍として出兵する。

だが、戻ってきたら、マリアンは別の男とできていた。

この種の設定は、戦争映画三角関係ラブの定番とされているが、ロビン・フッドの時代に、それを持ち込んだのは、珍しいし面白いと思う。

「ロケットマン」(2019年・弊ブログ8月21日付けで分析済み)のエルトン・ジョン役で、
演技力を要する、自在な演技を示したタロン・エガートンが、

本作では、ジェイミー・フォックスと共に、ストレートにヒロイズムを、表現していて心地良かった。

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映画撮影で初めて使われた、新しいカメラ(Panavision DXL6mmデジタルカメラ)の効果はどうだったろうか。

近接撮影のビビッド感はより増し、

さらに、俯瞰シーンやスローを含めた、アクション・シーンも、3D並みの臨場感・ワイド感があった点を、強調しておきたい。
 

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