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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析

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2019年6月20日 (木)

インドネシア映画「マルリナの明日」

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インドネシア産の反撃ヒロイン・アクションだ
マカロニ・ウエスタンを意識した作りにも注目
6月22日のサタデーから、パンドラの配給により、シネ・ヌーヴォほかで、全国順次の上映。
本作は2017年製作の、フランス・マレーシア・タイとの合作によるインドネシア映画で本編95分。
ⓒ2017 CINESURYA - KANINGA PICTURES - SHASHA & CO PRODUCTION - ASTRO SHAW ALL RIGHTS RESERVED
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未亡人ヒロイン(マーシャ・ティモシー)が活躍する、インドネシアのアクション映画。
荒野を馬に乗ってロードしたり、冒頭のマカロニ・ウエスタン的サントラ使いなどから、いわゆる西部劇的な興趣もある。
但し、銃撃戦はない。ヒロインが男たちの暴力に、反撃するというタイプの映画だ。
その種の映画は、これまでにもケッコー出てきたが、歴代マイ・ナンバーワンは、「ウィークエンド/デッドエンド・ホリデイ」(1976年製作・カナダ映画)だ。
別荘を舞台に、女がたった一人で、襲い掛かる男4人を、正攻法ではない方法で、返り討ちにする映画だったが、
実は本作も「スーパーウーマン」なわけはなく、あくまで男たちに対して、女にやれる方法で倒してゆく。
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冒頭からさっそく、その手法が披露される。
夫に死なれ未亡人になったヒロインを狙って、男たち7人が金と家畜と体を奪うべく、ヒロインの荒野の一軒家に襲来する。
ヒロインは食のおもてなしをし、毒を食事に仕込んで食った者を殺し、
ボスに襲われても、ベッド脇にあったナタで反撃し、首を斬り取る。
そして、その首を手にして、警察署へ出頭しようと、トラック・バスに乗って、町へと向かうのであった。
知り合いの妊娠女も同乗。彼女はだんなのとこへ行く。
だが、7人組の何人かが生き残っていて、ヒロインだけでなく、妊娠女にも魔の手が伸びるとゆう展開だ。
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これが女性監督(モーリー・スリヤ)による映画なのに驚いた。
バイオレンスな描写も臆することなく演出していく。
映画的ロングショットをメインに、部屋内シーンでも、センターラインを強調し奥行感を示す。
特に、空と地のロングショットを頻出させて、インドネシアの西部劇的荒野風景を映すところは、映画作家的の本領発揮といったところ。
ラストロールで流れる、マンドリンとインドネシアの民族楽器を使った、フィメール・ナンバーにも魅せられた。
 

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