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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年12月 6日 (木)

「彼が愛したケーキ職人」⇒イスラエル映画

2
三角関係ラブストーリーの、オーソドックスな快作

ゲイ・レズ映画の、新たな指標となるかも

http://cakemaker.espace-sarou.com

12月8日の土曜日から、テアトル梅田ほか、全国順次のロードショー。

本作は、2017年製作の、イスラエルとドイツ合作による109分。

ⓒAll rights reserved to Lalla Films Ltd.2017

1
ゲイ・レズ映画は、その種の映画の特別上映があるくらい、

これまでに、モノゴッツーなタイトル数が、作られ続けてきた。

但し、その種の映画でも、いわゆるフツーの人が入った、

三角関係とか、仲間映画とかは、ちょっと違った景色や心理を見せる。

そして、本作は三角関係なんだけど、

かなりビミョーかつ、何とも言えない心理を、見せる映画となった。

3
イスラエルで妻子と共に、円満家族をしていた夫。

だが、ドイツに出張中に、男のケーキ職人といい仲になり、

妻に内緒で同棲生活を、ドイツで始める。いわゆる、二重生活だ。

家庭へ戻った時に、夫は事故で死んでしまった。

そこで、愛人職人は、夫の行方を追ってイスラエルへ。

そこで、全ての事情を知り、そして、未亡人が始めたカフェに通い、

やがてそこで、ケーキ職人として働き始めるのだ。

みなさん、もう大たいの構図や流れ、結末まで、なんとなく見えてきたでしょう?

6
そやねん。この夫の愛人やった職人はんと、未亡人は恋に落ちるんであります。

ほんで、真相が判明した時は、どないなるねん?ってことなんやけど…。

ゲイやレズとは関係なく、夫妻と愛人とゆう三角関係においては、

オーソドックスな設定に、なっているかと思います。

4
だから、分かりやすく、ドラマに入りやすいとも言える。

しかし、ラストシーンを含めて、かなり違和感はあった。

けれども、最後まで男の素性を知らなかった、ヒロインの恋愛もの「チョコレート」(2001年製作・アメリカ映画)と、

同様の鑑賞後感が、あったのも確かだ。

ヒロインや男のキモチが宙に浮いて、さまよっているのだ。

そのあたりの感触は、ボク的には、何作も見ていないイスラエル映画だけど、

映画的男女の恋愛作りには、何やら的を射ているように感じた。

5
印象的な長回し撮影シーンがある。

未亡人と職人が見合って、ケーキを作るとことか、キスし合うまでのミディアム・ショットとか、

2人が魅かれ合う恋愛部に、ケッコー使われていた。

おいしそうなケーキ・デコレーションだったり、

ピアノをポイントにした哀愁感や、

イスラエルの民族楽器を使った、サントラ使いにも魅せられた。

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