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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年12月 6日 (木)

「来る」⇒妻夫木聡・岡田准一共演

3
呪いや妖怪や悪霊やらの、ワケ分からへん

トンデル・ホラー映画の、快作にして怪作だ

http://www.kuru-movie.jp

12月7日の金曜日から、東宝の配給により、全国ロードショー。

ⓒ2018「来る」製作委員会

悪霊・死霊など霊的ホラー映画は、これまでに多数作られてきた。

日本映画的には、「怪談」映画から始まった、人の呪い系映画がある。

でもって、本作は、ワケの分からない霊(あれと称する)的ホラーの新味を見せ、

邦画古来の人の呪い系を、ある意味で覆すような仕上がりになっている。

それはどおゆうことかと言うと、妖怪映画なんてのも、日本にはあったけど、

そんな妖怪ものと、Jホラーな呪い系を、ミキシングしたような作りなのだ。

モチ、悪霊系でもある。

ハリウッドのホラーの名作「エクソシスト」(1973年製作・アメリカ映画)や、「オーメン」(1976年・アメリカ)のように、

少年・少女に悪魔が、取り憑き系なんだけど、その悪魔の正体は、予想外のところにあった。

そして、「エクソシスト」と同じく、お祓いする霊媒師が登場する。

それも、姉妹キャラで登場し、まずはキャバクラ嬢の妹(小松菜奈)が除霊し、

それでも、ラチがあかんので、

日本最強の霊媒師の姉(松たか子)が、オオトリで登場するんであります。

2
夫妻(妻夫木聡・黒木華)の話が、まずは描かれる。

結婚式から、第一子の妊娠まで。いわゆる、フツーの夫妻映画のようなノリで、序盤は展開してゆく。

但し、冒頭では、十三回忌の法事で、妻夫木・夫が黒木華・ヨメを連れて、大阪の実家へ帰るシーンがある。

そこでのエピソードを始め、過去の2人の物語へと、プレイバックしてゆく。

ヨメが妊娠し、夫は育児ブログを始め、やがて女の子が生まれて、

幸せいっぱいの夫妻のドラマらしく、撮られてゆくのだ。

しかし、マットーな夫妻のドラマが、やがて崩壊へと進むのだが、

そのあたりの因子の描写が、非常にビミョーだった。

その境目とか、G線とかの描写が、実に心憎い作りになっている。

1
クライマックスに向けて、ワケ分からんままに、

どんどんエスカレートしていく作りは、

ホラーよりも、出色のサスペンス・スリラーなタッチだった。

各役者陣の、クセモノぶりにも注目されたし。

妻夫木の、いい夫で父役に見せながら、裏があるビミョーさとか、黒木華の曖昧さ、

汚れ系の岡田准一や小松菜奈、大マジな松たか子など、

ドラマを大仰に、ドッカーンとさせる演技節が、クセになりそうだった。

「告白」(2010年・弊ブログ分析済み)に続く、中島哲也監督と、川村元気プロデューサーのコラボレートだ。

「告白」に勝るとも劣らない、ディープ・インパクトが来る快作だった。

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