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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年11月30日 (金)

「ギャングース」

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非情で泥臭い、男たちの犯罪映画だ

「孤狼の血」並みの、仁義なき戦いが展開する

http://www.gangoose-movie.jp

11月23日の金曜日から、キノフィルムズの配給により、ロードショー。

「R-15+」指定映画。

ⓒ2018「ギャングース」FILM PARTNERS 

ⓒ肥谷圭介・鈴木大介/講談社

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見ていて、ヒリヒリと胸に痛みが走る。

少年院帰りの青年たち3人(高杉真宙・加藤諒・渡辺大知)。

親に虐待を受けたりして、コドモ時代のトラウマが、今に大きく響いてる3人が、タタキで生きていくしかないと、それをやり続ける。

あるタタキで、親から虐待受けてる少女(伊東蒼)と会い、

ついでのように保護して、犯罪を続行してゆく。

そして、敵対する相手(MIYAVIら)もまた、裏社会で裕福で支配する立場にあるけど、

3人の少年たちと、そんなに変わらない過去に、トラウマがある。

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「SRサイタマのラッパー ロードサイドの逃亡者」(2012年製作)や、

「ビジランテ」(2017年・共に弊ブログ分析済み)など、

犯罪に走る男たちの衝動や欲望を、ヤクザ映画並みの問答無用ぶりで描いてきた、

入江悠監督の最新作は、同様にキレキレまくりの、容赦ない仕上がりぶりを見せている。

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3人のアウトローに、なりきれない演技ぶりに、妙に魅かれてしもたやろか。

対して、対抗する金子ノブアキは、攻撃型の演技。

3人とつながる林遣都も、サポート側ながら、クールでシビア。

裏に隠れているMIYAVIや、

最後まで目立たない、金子の秘書役の篠田麻里子やら、

チョイ3人に協力の、キャバ嬢役の山本舞香ら。

3人に対する演技サポートぶりは、硬軟両用で、分かりやすい。

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今どきのコミック原作映画だけど、

ヤワさのない現実味ある、犯罪映画ちゅうのは、あんましないやろな。

入江監督らしい、長回しの撮影シーンもあるけど、

3人のシーンに集中してるとこが、妙に気に入った。

3人と少女で牛丼を食べて、彼らなりの夢を語るシーンとか、

3人の親への想いを、語り合うシーンとか、

ラストシーンを含めて、3人に感情移入できる、ツボを得た長回しだったと思う。

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アウトローたちがアウトローらしい演技を、エゲツナイ度高く演じているのも、良かったんやないやろか。

金子ノブアキや、それを上回るMIYAVIの非情さには、

悪役度ここに極まれりな、演技性があった。

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ロックでも、ロカビリーをココぞで流すサントラなど、

かなり意表をつくサントラ使いも、

目立たないようでいて、シーンに合って、ケッコー目立っていたかと思う。

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「R-15」に指定されているだけに、さすがに家族一同で劇場へとは言わないけど、

いずれにしろ、「孤狼の血」(2008年)みたいな、非情な犯罪がらみの、

男たちの戦いぶりには、目が離せない。

その結末はどうなるのか、ハラハラドキドキで見られる映画だった。

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