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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年11月 6日 (火)

「ボヘミアン・ラプソディ」

2
クイーンのフレディ・マーキュリーのドラマ映画だ

ビートルズやボブ・ディラン・ドラマよりも、ドラマティックだ

http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

11月9日のフライデーから、20世紀フォックス映画の配給により、全国ロードショー。

本作は、2018年製作のアメリカ映画135分。

ⓒ2018 Twentieth Century Fox

1
本作は、実在のミュージシャン、バンド、グループを描いた映画の1本となる。

かつては、ベスト&カルト・スリーを披露しましたが、

今回は、アメリカ映画に限定し、

さらに、ジャンルをロック&ポピュラーに限定した上で、

順位通りに、そのマイ・ベスト・ファイブ

(描かれる、あるいはモデルとなった、ミュージシャンを明記)を披露すると…。

3
①ジャージー・ボーイズ(2014年製作・弊ブログ分析済み/ザ・フォー・シーズンズ)

②Ray(2004年/レイ・チャールズ)

③ドリームガールズ(2007年/ダイアナ・ロス&シュープリームス)

④ローズ(1979年/ジャニス・ジョプリン)

⑤本作

●1960年代から1970年代に、ピークを迎えたミュージシャンものが多くなった。

その反面、エルヴィス・プレスリーやビートルズ、ボブ・ディランなど、

ポピュラー・ミュージック史に、名を刻印するアーティストの、ドラマ映画も多数作られてきたが、

それらの作品は、映画的な出来とゆう意味で、はずすカタチになった。

10
さて、ロック・バンドものとしては、本作は、出色の出来になっているかと思う。

バンド・リーダーのキャラクターが、こおゆう作品では重要になるけど、

本作の「クイーン」のフレディ・マーキュリーは、特にドラマ映えしていた。

「ドアーズ」(1991年)のジム・モリスンなどと比べると、

音楽性よりも、私生活でのキャラが際立ち、

音楽映画としての芯もあるけど、特異な人間ドラマとしてのシブミがあった。

7
クイーンの本人らと、よく似た容姿の役者が、キャスティングされた。

この種の映画では、当たり前のようだが、新人クラスの人だけに、

似ているからといって、決して映画の出来栄えを左右するものではないが、

それでも、メンバー4人役の各役者は、スムーズに役柄の中に入っている。

5
短カットの連続で室内シーンを見せ、

主人公と妻の関係性をフレキシブルに見せ、

でもって、バンド・エイドのライヴ・シーンを、クライマックスに堂々と据える作り。

王道の、バンド実話映画だった。

8
定番かもしれないけど、「クイーンは家族だ」が、

メンバーのキズナのキーワードとなり、

随所にグッとくるシーンが作られてゆく。

9
歌が生まれた時の秘話も披露される。

中でも、オペラ・ロックの映画タイトル・ナンバーは、

特にダイナミズムで、ドラマティックだった。

6
代表曲「伝説のチャンピオン」、

観客の動きを採り入れた「ウィ・ウィル・ロック・ユー」、

レディー・ガガの名前の由来となった「レディオ・ガガ」など、

印象的な歌が、次々に披露される。

日本で最高セールスとなった、シングル「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」は、残念ながら披露されないが、

クイーンのスゴサで、魅せる作りに変わりはない。

4
「X-メン」(シリーズ第1弾は2000年)などの、世界的大ヒット作も手掛けているが、

ブライアン・シンガー監督としては、

映画史に残るサスペンス映画の、彼の最高傑作「ユージュアル・サスペクツ」(1995年)に、迫る作りになったのではないか。

そんな手ごたえのある、ノリノリの音楽映画だった。

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