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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年11月 7日 (水)

「生きてるだけで、愛。」⇒菅田将暉・趣里主演

1
ラブストーリーの在り方を、考えさせる問題作

趣里と菅田将暉の、愛のカタチとは?

http://www.ikiai.jp

11月9日の金曜日から、クロックワークスの配給により、

新宿ピカデリー、梅田ブルク7ほか、全国ロードショー。

ⓒ2018「生きてるだけで、愛。」製作委員会

Photo
そううつ病なのか、性格破たんなのか、それ以外の精神病なのか、

病院の心療内科には行ってないので、

症状が分からない女がいて、

そんな女(趣里)が、合コンとゆうか、

酒を飲み合っての会で、

知り合った男(菅田将暉)と、

同居するお話。

いわゆる、クセのある女との、

ラブストーリーとゆうことになるが、

濡れ場や、ラブラブのシーンはない。

2
いくら女がビョーキとはいえ、

脳せい麻痺の女とのラブ「オアシス」(2002年製作・韓国映画)とか、

日本映画の、ある種の精神病の、妻との夫妻映画「ぐるりのこと。」(2007年)、「阿弥陀堂だより」(2002年)とかとは、

ビミョーに作品性を、異にする映画だ。

男女が同棲してるシーンから始まり、

女がいろいろ男に文句を言うが、男はほとんど反抗することなく、女の言う通りにする。

ゆうならば、女が主導権を握ったかのような、男女の物語ということになる。

3
男は、スクープ雑誌の編集者。

対して、女は無職で、自称うつ病。

眠りの中に入ると、目覚まし時計をいくらかけても、起きられない体質の女。

だから、まともな職にはつけない。

かといって、夜の仕事をするわけでもない。

つまり、男に養ってもらってる女なのだ。

かなりと異質な設定である。

9
異能のラブストーリーを、わがままぶりを隠すことなく、演じる趣里。

対して、自然体でフツーのように、飄々と演じる菅田将暉。

その対比ぶりに、濡れ場なく男と女の関係を、あえてのように描くところの、難しさが見え隠れする。

なんで男は女と暮らしているのか。

なんで、女は男のとこに、いつまでも居座るのか。

そのあたりのビミョーな心理演技が、相当な高難度となるが、

2人の演技ぶりは、どうだったろうか?

5
2人に絡むのは、趣里の場合は、菅田の元カノ役の仲里依紗、

趣里がウエイトレスとして、勤めることになる、カフェバーの

店主(田中哲司)と妻(西田尚美)と、先輩ウエイトレス(織田梨沙)。

菅田は、スクープ誌の編集長(松重豊)や同僚(石橋静河)。

この2人の職場の人間関係はリンクしない。

それぞれの世界や事情が展開してゆく。

4
特異なヒロインの映画として、見るべき映画かもしれない。

ラブストーリー部も、それなりに説得力はあるが、

決して感動や巧みなトリッキーを、誘発するものではない。

しかし、なぜか胸やココロに引っかかるのだ。

本作はそんなビミョーなとこで、作品の是非を考えたくなるような、滋味ある作品だった。

ともすると、恋愛日本映画の新次元に、入った作品かもしれないので、

みなさんには、ぜひ劇場へ見に行ってもらって、

その出来具合を、確認してもらいたいと思います。

10

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