「Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~」
クリスマスが有名になった、その時を見逃すな!
http://merrychristmas-movie.jp
11月30日のフライデーから、東北新社の配給により、
新宿バルト9、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、神戸国際松竹、ほかで全国ロードショー。
本作は、2017年製作の、アメリカ映画104分。
ⓒBAH HUMBUG FILMS INC & PARRALLEL FILMS(TMWIC)LTD 2017
何度も映画化された、ディケンズの名作「クリスマスキャロル」(1843年発表)は、
クリスマスを有名にした小説である。
その誕生までのメイキングを、映画化したのが本作だ。
と同時に、作家ディケンズの私生活部も、事細かに描かれている。
とゆうことで、ここで、実在した作家(戯曲家・脚本家含む)を描いたアメリカ映画の、
マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、思いつくままに披露してみると…。
●ベスト⇒①トランボ(2016年)②恋におちたシェイクスピア(1999年)③カポーティ(2006年)
●カルト⇒①本作②ネバーランド(2004年)③ブラザーズ・グリム(2006年)
●ベストは作品を産み落とす苦境よりも、作家自身が苦難に陥る話だったり、ラブ・ストーリーだったりがメイン。
しかし、カルトは作品のメイキングの本作だったり、誕生秘話の②だったり、
作品性をブチ込んだ、アクション・ファン
タジーの③だったりと、
作家と作品が、連関したものを選
んだ。
ベストもカルトも、基本的には、作
家の人間性を描く点では同じだ
ろうか。
「ピーターパン」誕生秘話となった、ジョニー・デップ主演の②と本作は、甲乙つけがたい仕上がりだ。
特に、本作は、作家が夢想までして、ストレートに構想心理に、踏み込んだ作品となった。
スランプに陥って、出版社から、前借りしなければならないくらいの窮状のディケンズ
(ディズニーの実写映画「美女と野獣」の、野獣役でブレイクしたダン・スティーヴンスが扮する)が、
クリスマスに着想を得た話を考案。
だが、出版社は、クリスマスの話なんて、誰も見向きもしないと、ツレない返答。
それでも、ディケンズは、構想を進めてゆく。
そして、ある日、小説の主人公スクルージ(クリストファー・プラマー)が、
ディケンズの前に現れて、イロイロと講釈を垂れるのであった。
そんなガンコオヤジなキャラクターと一緒に、
ディケンズは小説を書いていくのでありました。
登場人物と作家のキズナなど、ドラマティックな展開が待っとります。
本格的なオーケストラ・スコアによるサントラもまた、
感動を盛り立てていたと思います。
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