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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年10月11日 (木)

「LBJ ケネディの意志を継いだ男」

L1
映画史上初めて描かれる、ジョンソン大統領の、ヒューマン・ドラマ映画だ

「スタンド・バイ・ミー」ロブ・ライナー監督の会心の1作

http://www.lbj-movie.jp

10月6日の土曜日から、ツインの配給で、シネ・リーブル梅田ほかで、全国順次のロードショー。

本作は、2016年製作のアメリカ映画97分。

ⓒ2016 BROAD DAYLIGHT LLC ALL RIGHTS RESERVED.

L4
USA大統領を描いた映画。

とゆうことで、ここで、その種の映画の、マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同・全てアメリカ映画)を披露してみると…。

●ベスト⇒①JFK(1991年)②大統領の陰謀(1976年)③本作

●カルト⇒①リンカーン(2012年・弊ブログ分析済み)②ニクソン(1995年)③ブッシュ(2008年)

●大統領を、ストレートに描いたカルト。

ゆうならば、本作もそのタイプだけど、

一方、ベストでは、大統領にまつわる事件を、

その大統領を、ほとんど登場させずに、間接的に描いた映画を選択。

本作は、そのどちらのタイプとしても、機能している映画だった。

L2
さてはて、大統領にまつわる事件ものとしては、

JFK暗殺ものと、盗聴事件なニクソンものが、

アメリカン映画史的には、2大だと思うけど、

本作は、そんなJFK暗殺ものにおいて、

事件の究明とは違うところで、新視点でとらえられた映画だ。

その意味では、21世紀の最新版として現れた、ファースト・レディ視点の「ジャッキー」(2016年)と、

本作のジョンソン大統領視点は、

いかにもありそうなタッチながら、ユニークかつサスペンスなところに、見どころがあった。

L7
JFK暗殺シーンを、描いてはいる。

但し、事件が起こった前後の、ジョンソン大統領の動向を、カットバック的とゆうか、メインに描きつつ、

暗殺シーンをスライドさせてゆくのだ。

L6
ウディ・ハレルソンが、そんなジョンソン大統領を、骨太に粘っこく演じてみせる。

実在の人物を演じた作品としては、「ラリー・フリント」(1996年)と双璧の演技ぶりだと思った。

JFKが推進しようとしていた、公民権問題を、引き継いだその姿勢ぶりや、

誠実に対応してゆく姿には、胸にクルような感動がある。

L5
映画史に残る、少年成長映画の名作「スタンド・バイ・ミー」(1986年)を撮った監督、

ロブ・ライナー監督の新作。

ラブ・コメの雛形を創った「恋人たちの予感」(1989年)や、

ストーカー・スリラーの先鞭となった「ミザリー」(1990年)など、

1980年代末に、監督的キャリアのピークだったとはいえ、

本作のような、新たな視点に食い入った作品を、今も撮り続けている

その斬新さを、ぜひ映画館で味わってください。

L3

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