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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年9月13日 (木)

中国台湾合作「妻の愛、娘の時」

2
おばあちゃんをポイントにした、家族のキズナ・ドラマ映画

お墓をキーに、相続系ドロドロ映画を覆す作り

http://www.magichour.co.jp/souai

9月15日のサタデーから、マジックアワーの配給により、シネ・リーブル梅田ほか、全国順次のロードショー。

東京では、YEBISU GARDEN CINEMAほかで上映中。

本作は、2017年製作の、中国台湾合作121分。

ⓒ2017 Beijing Hairun Pictures Co., Ltd.

1
家族のキズナ映画は、多々あれど、オバンこと、おばあちゃんをポイントにした、家族映画はどないやろか。

映画史をひもとくと、ベスト・スリーを選べるくらいは、タイトル数はあるにはある。

オバンが主演するタイプの、老人映画さえも、いっぱいあることだし…。

但し、本作は、オバンが主演ではない。

オバンの娘と孫娘が、主に活躍する。

4
オバンは、冒頭で死んでまうのである。

そのお墓をどうするのかが、本作のイチバン重大な、ドラマ・キーになっている。

家族は、夫妻(妻役=シルヴィア・チャン)と娘(ラン・ユエティン)、妻のオカンことオバンの4人。

だが、オバンの夫ことオジンには、愛人とゆうか、元妻とゆうか、そんな別のオバンがいて、

オジンは、元妻の故郷に葬られていた。

3
一緒に夫とお墓入りしたいとゆう、生前のオバンの話もあって、

シルヴィアは、そのオバン夫の墓を、田舎の故郷から、都会の方へと移そうとする。

だが、元妻オバンが、故郷の村ぐるみで抵抗。

お互い、過去の書類を探しながら、法的なしがらみの中で、

静かなるバーサスが展開する。

6
テレビ局に勤める孫娘は、このもう一人のオバンに接近し、

キズナを深めるような、取材を敢行する。

片や、オカンのシルヴィアは、墓の移動を正当化すべく動く。

家を出たいとゆう、彼氏のいる娘と、そんな娘を憂うオカンの間で、

別オバンに関する、意見の対立以外にも、衝突が生じる。

8
オカンを別にして、彼氏やオトンとは、うまくいってる娘だが、

この別オバンとの交流は、本作のイチバン重要な、ポイントを握っていると思う。

別オバンがテレビに出て、そして、そこにオカンも入ってくる、シークエンスは、

クライマックスとも言えるシーンだろう。

7
そして、2方向性の、

心地いいラストシーンを描出して、爽快だった。

9
監督も兼ねたシルヴィア・チャンも、好感度は高いけど、

娘役のラン・ユエティンは、別オバンとオカンのココロを、つなげたとゆう意味においても、

本作で最も観客の好感が高い演技を、しなやかに魅せていた。

本作の見どころは、ココにあるとボクは、手前勝手に思う。

5
オバンを媒介にした、家族映画の新次元なんてゆうたら、大層でアレだけど、

キズナを描く、家族映画の普遍性は、本作でも変わらない。

「万引き家族」と変わらない、感動を味わってください。

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