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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年9月12日 (水)

「3D彼女 リアルガール」

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コミック原作・学園アイドル・ラブストーリーの、

新次元・新展開を示す傑作だ!

http://www.3dkanojomovie.jp

9月14日のフライデーから、ワーナー・ブラザース映画の配給により、全国ロードショー。

ⓒ2018 映画「3D彼女 リアルガール」製作委員会

ⓒ那波マオ/講談社製作委員会

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コミック原作の日本映画で、主に学園ものな、アイドル映画となれば、

これまでにかなりの、タイトル数がありますが、

本作もまた、その種の映画に、括られるには括られるだろう。

歴代のマイ・ベストやカルトも、弊ブログで過去には、披露したけど、

どちらかといえば、映画評論家筋や、ゴリゴリの映画ファンの間では、あんまし評価は高くない。

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しかし、少なくとも本作は、映画的評価が、これまでのその種の映画において、

歴代ベスト・スリーに入っても、決して遜色のない仕上がり具合を、

見せていると、ボクは思うのである。

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本作は、学園ものに加え、ホラーも含めた、アイドル映画を主に、

撮り続けてきた、英勉(はなぶさ・つとむ)監督作品。

アイドル映画を撮る監督となれば、

ポピュラー音楽界を含め、アイドルたちが、かつてない活気を示す今は、

以前に比べて、かなり存在する。

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どちらかといえば、画一的・定番的になりやすい、アイドル映画やらにおいて、

英勉監督の、オリジナリティーとは何なのか。

彼の場合は、女子アイドルがポイントではあるけど、

これまでにないユニークさを出す点に、腐心しているように見受けられる。

モロ・アイドル・グループの乃木坂46を、採り上げた「あさひなぐ」(2017年・弊ブログ分析済み)でさえ、

学園スポ根映画の、新鮮味を示していた。

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例えば、コメディなら、フツーは最後まで、コミカルで通すはずが、

監督の「ヒロイン失格」(2016年)や本作のように、

前半は、完璧なトンデル・ラブコメ・モードが、

後半になると、シリアス・モードへと転換する。

この段差は、ある意味で衝撃的な作術と言っていい。

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そして、本作では、ラスト30分で、高校時代から5年後へと飛び、

どんでん返しのどんでん返しを、

繰り出す作りになっているのだ。

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謎めいた中条あやみが、アニメオタクの佐野勇斗(はやと)にモーションを掛けて、

半年間限定のラブを、展開するとゆうのが、本作のストーリーのベース・ラインだ。

活気あふれる、3D中条あやみチャンと、内省的な2次元嗜好の佐野クンの、

いろんなやり取りは、コミカル・モードで、次々に繰り出されてゆく。

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アニメのヒロイン・キャラクターも、佐野クンの前にだけ、妄想的に現れて、

あやみチャンに対抗してゆく。

このあたりの作りは、一部アニメ入りハリウッドの、実写映画を思い出させるが、

本作は、より主人公の心理に、食い入るカタチで使われていて、コミカルながら妙味があった。

ラストのシリアス・ドラマ展開でも、コミカルを超越して、ドラマティックに機能するのだ。

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「ヒロイン失格」と同じく、ラストロールで、西野カナのナンバーが流れ来る。

女子を応援する、ポップでキャッチーなナンバー「Bedtime Story」だ。

この映画の余韻に、ストレートに作用し、メッチャふさわしかった。

さてはて、実は、本作は、「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)と同じく、

ビョーキ入り映画なんだけど、

泣ける系よりも、感動的系に着地する映画となっている。

コミカルだったのに、いつの間にかグッときたとゆう、

そのあたりのドラマ的感動を、体感してみてください。

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