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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年9月14日 (金)

「響-HIBIKI-」⇒週末日本映画劇場

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「欅坂46」の平手友梨奈が、クール・アクションを披露

「時をかける少女」的な、スーパー女子高生が大活躍

http://www.hibiki-the-movie.jp

9月14日の金曜日から、東宝の配給で全国ロードショー。

ⓒ2018 映画「響-HIBIKI-」製作委員会

ⓒ柳本光晴/小学館

スーパー女子高生が、活躍するヒロイン映画。

映画史を振り返ってみると、このタイプの映画は、なぜか日本映画に多く見受けられる。

「時をかける少女」(1983年製作)とか、スポ根ものなんかで、機能しているみたいだが、

本作は、体育会系ではなく、文化系部活もの。

しかも、「スウィングガールズ」(2004年)のような、音楽青春もので、映画映えする団体ものではなく、

文芸部とゆう個的な、さらに映像映えしない、活字もの部活。

つまり、小説で女子高生が、スーパーぶりを示すとゆう、

ある意味、ウーンと首をひねりかねない、

ホンマに映画になるんかいなとゆう、未だかつてないような素材なのだ。

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「愛しのアイリーン」や「累-かさね-」など、

コミック原作らしくない、コミック原作映画を、このところ採り上げているが、

本作もそんな1本だと、言えるだろうか。

加えるなら、アイドル映画の、新たなスタイルを、構築した映画でもある。

小説読書大好きで、手書きで小説も書く、ヒロインとゆう設定も新しいが、

これまでみたいに、ラブストーリーを展開するのではなく、

何とアクション・シーンで見せ場を作るとゆう、

かつてないキャラクター設定なのだ。

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そんなヒロインに扮するのは、アイドル・グループ「欅坂46」のセンター、平手友梨奈ちゃん。

クールで無表情ながら、アクション・ダンシングは攻撃的。

そんな歌手でのスタイルが、本作で十二分に発揮された。

ネット応募限定の懸賞小説に、手書きで送られてきたために、ゴミ箱に捨てられた応募作を、

たまたま拾って読んだ女編集者(北川景子)は、

その凄さに驚き、ワードで書き写してまで、その作品を投稿作に入れ、

さらに連絡先の記載のない、ヒロインを探そうとする。

そんな北川景子の必死のサポート演技は、ヒロインのぶっきら演技を映えさせている。

何度も芥川賞候補になっても、獲れない作家役の小栗旬など、

そのほかのバイ・プレーヤーたちとの、絡みや関係性も面白い。

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但し、個人的には、実を申せば、不満もある。

ヒロインは、直木賞と芥川賞を同時受賞するとゆう、

日本の文芸史に、歴史を刻む大傑作を、デビュー作から披露するのだが、

その作品は一、二文披露されるだけで、全体は示されていない。

原作のコミックもそうだろうけど…。

もちろん、そんな小説が披露されるならば、コミックである必要はないわけで、小説として堂々と発表すればいい。

説得力を持たせる小説が、披露されていない・書かれていない中での、このヒロイン・ドラマはどうなのか。

このハードルがクリアーされたなら、そりゃ、モノゴッツーなことになるやろけど、

何はともあれ、オモロかったから、そんなゼイタクは言いまへん。

シリーズ化されそうかもしれへんし、今後にも注目したい作品です。

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