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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年8月31日 (金)

「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

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広瀬すずがアラフォーになったら、篠原涼子になった!

韓国映画「サニー永遠の仲間たち」が、1990年代の日本へ変換

http://www.sunny-movie.jp

8月31日の金曜日から、東宝の配給により、全国ロードショー。

ⓒ2018「SUNNY」製作委員会

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今、韓国では、日本映画やドラマのリメイクが、盛んに行われている。

一方、韓国映画やドラマの、日本映画やドラマ・リメイクも、地道ながらも、今も続いている。

映画を通じた、両国の関係性は、アメリカや中国よりも、強靭なものがある。

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とゆうことで、ここで、韓国映画の日本映画リメイク作品の、

マイ・ベスト・ファイブ(順位通り)を、披露してみよう。

①本作

②8月のクリスマス(2007年製作)

③カタクリ家の幸福(2001年)

④22年目の告白 私が殺人犯です(2016年・弊ブログ分析済み)

⑤カンナさん大成功です!(2009年)

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●一口に韓国映画と言っても、一時期注目を浴びた、「冬ソナ」チックな、ラブストーリーだけじゃなく、メッチャ多彩だ。

ボクが選んだベスト・ファイブの元ネタには、安直なラブストーリーは1作もない。

②は死期迫る男の人間ドラマ。

③は日本版では、ミュージカルに変換した家族映画。

④は犯人が、大胆告白するミステリー。

⑤はダイエットをポイントにした音楽映画。

そして、本作は、過去と現在をシンクロさせた、女子高生グループの青春映画であり、音楽映画でもある。

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オリジナルは「サニー永遠の仲間たち」(2011年・韓国・弊ブログ分析済み)。

本作はその作品をベースにしながらも、

ハイスクールの青春時代を、日本の1990年代前半・半ばに据え、

現代を2018年として、仲間たちとの再会を期すとゆう内容だ。

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2018年。

オカンの見舞いに来た主婦(篠原涼子)は、入院して苦しむかつての仲間(板谷由夏)と再会。

余命幾ばくもないことを告白され、グループ名「サニー」と称していた、高校時代の仲間たちと、再会したいと頼まれるのだ。

そして、篠原涼子は、探偵事務所(所長役はリリー・フランキー)に依頼してまで、みんなを探そうとする。

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1990年代の高校時代と2018年の今が、カットバック的に描かれてゆく。

篠原涼子の高校時代を、広瀬すずが演じる。

2018年の篠原涼子は、いたってマトモな正統派系の演技を見せているが、

一方の広瀬すずは、これまでに見せてきたアイドル系のノリを封印し、

写真を見て頂いても、分かるかもしれないけど、

異能のチョイはみ出しの、大仰なコミカル演技を披露している。

また、薄セピアで描かれる、広瀬すずの三浦春馬への失恋シーンも、巧妙で、

このシークエンスで、篠原涼子と広瀬すずが、唯一共演する。

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6人グループの、今と昔を演じる女優たちの、対比効果も強烈で、

それぞれがグッとキャラ立ちしてて面白い。

ミュージカル入り映画「モテキ」(2011年・ブログ分析済み)をヒットさせた、大根仁監督作品だけに、

音楽映画としてのエンタ性も、モノゴッツーなものがあった。

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1990年代の日本の音楽業界と言えば、小室哲哉が一大ブレイクしていた時代だ。

でもって、音楽監督は小室哲哉。

彼がプロデュースした作品だけでなく、いろんな作品を選曲している。

けれど、やはり、引退に合わせた作品かと思うくらい、

安室奈美恵の初期の大ヒット・ナンバーが、メインのところで流れてくる。

ソウル・バラード「SWEET 19 BLUES」の使い方は、余韻を深めた。

オリジナルを超えたポイントの、1つに数えられるだろう。

とゆうことで、不毛と言われ続けてきた、日本のミュージカル・音楽映画を、

変換・好転させる試みに満ちた快作だった。

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