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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年7月 5日 (木)

「ルームロンダリング」

2
幽霊たちとヒロインの、キズナを描く、ヒューマン・コメディ

池田エライザと、オダギリジョーのタッグで、キズナを作る!

http://www.roomlaundering.com

7月7日の土曜日から、ファントム・フィルムの配給により、シネ・リーブル梅田ほか、全国ロードショー。

ⓒ2018「ルームロンダリング」製作委員会

1
古来、幽霊が出てくる映画とは、ホラー映画とゆうのが、定説・定番である

幽霊が館や家・部屋に住んでる

となれば、ホラー度合いは、さら

に高まるだろう。

しかし、本作は全く趣きを、異に

した作品だ。

ジャンル的にはコメディだけど、

幽霊たち(渋川清彦・光宗薫)

見えるヒロイン(池田

エライザ)と、

幽霊たちの交流が、ま

ことしやかに描かれて

ゆくのだ。

10
死んだ妻が、別の女と住む夫の前に現れて、三角関係になる「居酒屋ゆうれい」(1994年製作)やらの、センスがある作品。

幽霊が幽霊じゃないと、最後まで騙し抜く作品、

例えば、「シックス・センス」(1999

年・アメリカ)とか、

邦画「黄泉(よみ)がえり」(2002年)

とかの、サスペンス系へのシフト

とは、

いわば、真逆の作りの映画だと

言えるだろうか。

4
シングル・マザーのオカン(つみきみほ)が、娘(大人になれば池田エライザ)を、オバン(渡辺えり)のとこに、預けて失踪。

オバンが死んでしもたら、1人になってまうエライザちゃんやけど、

オカンの弟、エライザちゃんから見たら、叔父(オダギリジョー)が、彼女を引き取った。

ほんでもって、大人になったら、オダギリはエライザちゃんを、自分の仕事のパートナーにしてまうんや。

3
そんなオダギリの仕事とは? 

入居者が自殺したり殺されたりした、ワケありの部屋を浄化して、売りに出せるようにするビジネスなんだけど、

エライザちゃんはその部屋に入って、

部屋にいつまでも居座る住人の魂を、癒やして天国へと導き、

ほんで、部屋をすっきりさせるワケやん。

幽霊が見えるからこその、技能なんであります。

6
彼女は2つの部屋の居住者幽霊と、関わることになる。

渋川清彦演じる、音楽に挫折して自殺した男と、

ストーカーに殺された光宗薫。

哀愁や悲愁モードは、あるにはある。

でも、コミカル・モードにくるまれた、哀愁ペーソスだ。

部屋が違うのに、幽霊の2人が出会い、ラブへと発展しそうな展開さえあるのだ。

8
エライザちゃんの、天然ボケ的演技の、自然体的面白さ。

彼女はオカンの行方も探してるんだけど、マジ・モードなサプライズが、後半にあります。

いつもながらに、オダギリの落ち着いた言動ぶりも、

エライザちゃんを優しく包み込む。

7
さまざまなキズナがあって、感動も、そこはかとなく感じられる、ヒューマン・ドラマになっている。

そして、本作は、今や稀少な映画オリジナル作品。

そのあたりも、頭の中においてもらって、見てもらいたい作品だ。

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