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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年6月 8日 (金)

「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」

4

夫妻映画のニュー・タイプが登場

榮倉奈々と安田顕が、コミカル・プレイのやりとりで魅せる

http://tsumafuri.jp

6月8日の金曜日から、KADOKAWAの配給でロードショー。

文=映画分析研究所所長 宮城正樹

ⓒ2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会

2

日本映画の家族映画の範疇に、最大公約数的には、入るかもしれないけど、

2人だけの日本の夫妻・夫婦映画は、1ジャンルにしてもいいくらい毎年、製作・公開されている。

かつて、弊ブログでは、夫妻映画のマイ・ベスト・カルトを、

日本映画史トータルと、21世紀版の2パターンで披露しましたが、

今度は、トータルでコミカル・喜劇モードの夫妻映画の、

マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、披露してみると…。

●ベスト⇒①夫婦善哉(1955年製作・モノクロ)

②居酒屋ゆうれい(1994年)

③ツレがうつになりまして(2011年・弊ブログ分析済み)

●カルト⇒①本作

②自虐の詩(2007年)

③今度は愛妻家(2010年・ブログ分析済み)

3

●ヨメか、ダンナのどっちかが、または、どっちもビョーキとゆう夫妻映画は、

シリアス系が似合うけど、コメディ寄りでも、ベスト③などがある。

でも、コミカルに妙に合うのは、死んだ配偶者が、幽霊になって現れるタイプの、ベスト②やカルト③。

でもって、夫妻の関係性ドラマを、各性格や個性に応じて描く、ベスト①カルト②、そして本作。

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その因子は浮気とか、関白か尻敷かれかなどの、

どの夫妻にも付きまとう、分かりやすいパターンが多いのだが、

本作は、かつてのどの夫妻映画とも違って、

特殊な異能ぶりを、放つ映画になった。

5

タイトルでも分かる通り、

夫役の安田顕が会社から帰ったら、

妻役の榮倉奈々が常に、いろんな方法で、死んだコスプレをしているだなんて…。

で、夫も最初は驚いたけど、

そんな妻の気まぐれに毎日付き合い、驚きの演技を繰り返すだなんて…。

しかも、その死に方も、毎回おんなじ方法はなく、

バリエーションに富んでいる。

「ロミオ&ジュリエット」的な死に方など、かなりおカネがかかっている死に装束もあって、

おいおい、なんじゃーこりゃーと、思わずうなってしまうのでありました。

6

何のためにそんなことをするのか、

まあ、ここが、いわゆる、ネタになるわけだけど、

それに驚けるか驚けないか、納得できるかできないかは、

見た人それぞれで変わるやろな。

10

榮倉奈々の無邪気系と、

安田顕の「まあ、ええか」な受身系が、

笑いを誘い、時には癒やしチックにもなるんだけど、

も、いつまでも、そおゆうわけにはいかない。

どんな決着があるのか、

ラブストーリーの結末を見るように、お楽しみください。

7

本作の李闘士男(り・としお)監督の持ち味が、遺憾なく発揮されている。

今までにないようなところを、必ず取り込む作品性、とでも言えばいいだろうか。

彼の作品は全てDVD化されているので、

検索やらで調べた上で、いろんな方法で見てみてください。

9

哀愁の歌謡曲調、癒やしのギターなど、

死に装束のコスプレや設定に、合わせたサントラ使いに加え、

まもなく解散する、女ユニット⇒チャットモンチーの、

楽しくポップな主題歌「I Laugh You」も、チェックしたい。

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