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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年6月29日 (金)

韓英恵主演「大和(カリフォルニア)」

1
ヒップホップを唱える、ヒロイン・ムービーの快作

アンチ・アメリカナイズが、見え隠れしてゆく作り

http://www.yamato-california.com/

6月30日の土曜日から、boidの配給で、大阪のシネ・ヌーヴォ、京都の出町座などで、全国順次のロードショー。

ⓒDEEP END PICTURES INC.

10
2017年の大阪アジアン映画祭で見て、さらに公開前に、マスコミ試写室でも見た作品。

1回目を見た時には、既にいいね~な分析を、弊ブログでしたけど、

公開前に2度見る映画とゆうのは、個人的に、引っ掛かりとか、こだわりとかが、ある作品だろう。

リピートしたいと、思った点は何か。

自らのココロと、向き合ってみた。

2
本作は、ヒップホップ・アーティストを目指す、ヒロイン・ムービーだ。

舞台は、米軍基地のある神奈川県の大和市。

基地内は、日本じゃなく、アメリカ・カリフォルニアだという伝説がある。

そんなビミョーな場所で、育ったヒロインと、家族の物語が展開する。

6
舞台となる、異質な場所に合わせ、この家族もフツーじゃない。

オカン(片岡礼子)と兄(内村遥)と、娘ヒロイン(韓英恵=かん・はなえ)の3人家族。

未亡人シングルマザーなのかは、明らかにされず、

オカンには米兵の愛人がいて、その娘(遠藤新菜)が、アメリカから大和市にやって来る。

そして、ヒロインと2人で、イロイロ遊びながら、交流していくとゆう流れ。

3
家族映画とゆうより、娘2人の交遊映画のノリだろうか。

そこへ、アメリカ発のヒップホップを、日本流に変換しようとする、音楽ムービーとしてのところがあり、

それらが、ヒロイン・ムービーとして、結ばれてゆくとゆう作りになっている。

9
ヒロイン役の韓英恵の、世をすねたようなぶっきら棒な、存在感がココロに残る。

とゆうか、ココがボクに、本作を2度も見させた、ポイントかもしれない。

8
けだるいぶっきら女優と言えば、これまでにイロイロ思い出せる、女優がいるかと思う。

でも、心底けだるいワケじゃなく、役柄に合わせて演技しているようだ。

喜怒哀楽の怒がメインだけど、その怒は自分に向けられている。

5
是枝裕和監督の「誰も知らない」(2004年製作)で魅せた、クールイズムの、応用編だとボクは捉えた。

こおゆう役柄を突き詰めれば、映画史に残るような演技を、見せられるんじゃないかと、期待を抱かせる。

4
音楽ムービーでもあるが、特に、ジャパニーズ・ヒップホップ音楽ムービーとしての、キレが鋭くて、

その種を取り込んだ映画の、代表型な作品になっている。

7
何よりも、ヒロイン映画、女性映画としての、フリーキーなカンジが表出されていて、心地よかった。

5月に見たベストテン級でも披露した通りで、

年間ベストテン級の作品だと、評してもいい快作だ。

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