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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年6月 5日 (火)

ドイツ映画「男と女、モントーク岬で」

1
ニューヨークを舞台にした、再会の

ラブ・ストーリーだ

大人の恋愛映画かどうか、劇場でご確認を!

http://www.montauk-movie.com/

ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、テアトル梅田などで、全国順次上映中。

関西では、シネ・リーブル梅田(6月23日~)、京都シネマ(7月7日~)など。

本作は、2017年製作の、フランス、アイルランドとの合作による、ドイツ映画。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒZlegler Film/Franziska Strauss

2
映画史に残る「ブリキの太鼓」(1978年製作・西ドイツ&ポーランド&フランス合作)で、

カンヌ国際映画祭最高賞(当時はパルム・ドールではなくグランプリ)を受賞した、

ドイツのフォルカー・シュレンドルフ監督の、最新作が本作だ。

80歳近い彼が、今後どんなもんを撮るのか、

それとも、これが遺作になるのかは別にして、

「ブリキの太鼓」の過剰な評価に、プレッシャーがあったのか、

それ以外は、傑出した作品が撮れないでいるようだった。

「ブリキの太鼓」的な、ナチものにも手を出していたけど、

だが、本作はそういう重圧とは関係のない、

リラックスしたラブ・ストーリーとなっている。

4
ニューヨークを舞台にした、アメリカ製作以外の映画。

ドイツの人気作家(ステラン・スカルスガルド)が、トーク・ショーでNYを訪れる。

彼にはNYでの過去があり、かつて愛し合った彼女(ニーナ・ホス)と、再会したいとゆう願いがあった。

そして、それを実現してゆくのだが…、彼女の対応は…。

いわゆる、NYビジターもの映画で、

過去の恋愛をプレイバックしたいとゆう、男の願望がどうなるのかが、ドラマのポイントとなる映画だ。

5
なぜこんな映画を、監督が撮ろうとしたのか。

分からなくもない。

過去の恋愛を、復活させたい。晩

年になれば、思い返してかなうな

ら…と思う人はいるだろう。

哀愁深い滋味が、期待できる

テーマだが、本作の場合はどう

か。

彼女は最初はつれなかったけ

ど、男のモーションに、想い出の

モントーク岬へと、自ら車を運転

して、男との一泊旅行へ行くので

ある。

彼女のキモチはどうなんだ。説得

力はあるかな。

みなさんにも、見てもらって考え

てもらいたいと思う。

3
ボブ・ディランの歌を流したり、しっとりのバイオリン・サントラや、

ラストロールでは、ロマンティックなピアノ・ナンバーが流れて、

再会の恋愛映画は、ドラマティックに完結するはずだったが…。

監督の想いなのだろうか、主人公の作家に仮託して、意外そうで意外じゃないドラマが、結末に待っている。

大人のラブ・ストーリー。

規格外ではないけども、定番でもない。

ハッピーエンド。あり得ないかも…。

まあ、そんな映画になっています。とでも、言っておこうか。

見てのお楽しみです。

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