無料ブログはココログ

新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


« 韓国時代劇映画「天命の城」 | トップページ | 「明日にかける橋 1989年の想い出」 »

2018年6月22日 (金)

「猫は抱くもの」⇒猫映画最新版

2
沢尻えりかが主演した、猫映画の最新版だ

「グーグーだって猫である」と、対をなす快作

http://www.nekodaku.jp

6月23日の土曜日から、キノフィルムズ/木下グループの配給により、

新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、ほか全国ロードショー。

ⓒ2018「猫は抱くもの」製作委員会

1
日本の2大ペットといえば、犬と猫だ。

映画でも、犬映画と猫映画があるが、

犬は調教しやすいこともあってか、犬映画の方が、圧倒的に多い。

でも、最近は邦画に限れば、毎年1、2作は猫映画が、作られ公開されている。

ここで、かつても披露したけど、猫映画・日本映画の、

マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、あらためてやってみると…。

3
●ベスト⇒①グーグーだって猫である(2008年製作)

②本作

③猫の恩返し(2002年)

●カルト⇒①子猫物語(1986年)

②公園通りの猫たち(1989年)

③先生と迷い猫(2015年・弊ブログ分析済み)

●猫映画にも犬映画にも、共通する点だが、どちらも4パターンほどに分けられる。

その1⇒猫を自然体にそのまま描く映画。

その2⇒猫と人間の交流・キズナを描く映画。

その3⇒猫を擬人化して描く映画。

その4⇒猫を通して人間を描く映画。

8
それぞれ1~4を、ミキシングしたりしてるけど、

犬映画の名作、例えば「さよなら、クロ」(2003年)には、「その4」はあるけど、

映画には、実は4はかなり稀少だ。

つまり、人間ドラマとして機能させるのに、演出不能の猫をフィルターにすると、4は難しいとゆうことか。

しかし、ベスト①②カルト③は、かなり健闘していると思う。

7
ベスト①、そしてベスト②の本作は、同じ監督、犬童一心監督作品だ。

犬童監督とくれば、オムニバス犬映画「いぬのえいが」(2004年)で、短編を披露したが、

姓にある犬よりも、猫にご執心か!?

小泉今日子の、人間ドラマにもなっていたベスト①。

でもって、本作はその1を控えめに、

その2~その4を、ドラマツルギー的に、ミキシングした快作となった。

6

演劇的な作りが際立った。

ディズニー・アニメや、ミュージカル「キャッツ」などは、猫の擬人化ものの最たるものだが、

本作は、猫そのものが集うシーンもあるが、猫的外装を施さずに、人として描出。

野良猫グループを、人間たちのホームレス一団として描いたり、

場面転換に、演劇的舞台変換を採用したりと、工夫が凝らされている。

4
元アイドル・グループの一員で、今は引退してスーパーのレジをやってる沢尻えりかが、

野良猫(猫の種類はロシアンブルー・人は吉沢亮)を、スーパーの倉庫裏で飼ってる。

そんな沢尻に言い寄る店長や、飼い猫が消えた画家(峯田和伸)たちと関わりながら、猫とのキズナを深めてゆく。

そんな時、アイドル・グループの復活が持ち上がり…。

今年の沢尻えりかの、攻撃的な女刑事役だった「不能犯」(2018年・弊ブログ分析済み)とは違った、

自然体の退きの演技に、妙にホッとさせられた。

5
多彩な猫役人間にも注目したい。

音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」の、柔和なサントラに加え、

そのフロントの、コムアイの猫役は、とてもスムースで優しい感触で、ココロにきた。

とゆうことで、新鮮味にあふれた猫映画だった。

« 韓国時代劇映画「天命の城」 | トップページ | 「明日にかける橋 1989年の想い出」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1308338/73725377

この記事へのトラックバック一覧です: 「猫は抱くもの」⇒猫映画最新版:

« 韓国時代劇映画「天命の城」 | トップページ | 「明日にかける橋 1989年の想い出」 »