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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年6月 7日 (木)

アメリカ映画「30年後の同窓会」

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リチャード・リンクレイター監督の新作だ

「恋人までの距離」の男3人版ロードムービー

http://www.30years-dousoukai.jp

6月8日のフライデーから、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、ほか全国ロードショー。

本作は、2017年製作の、アメリカ映画125分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC

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アメリカン・ニューシネマの1作「さらば冬のかもめ」(1973年製作・アメリカ映画)の原作者の小説を、

リチャード・リンクレイター監督が映画化した。

「さらば冬のかもめ」は、罪を犯した兵士を2人の兵士が、

兵舎から刑務所までの長距離を、護送するとゆうお話で、

そのロードの途上で起こる、いろんなエピソードで魅せる映画だった。

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本作との類似でいえば、男3人のロードムービーとゆう点だろうか。

その意味では、男たちの友情や、ロードムービー・スタイルなどが、キー・ポイントの1つであった、

アメリカン・ニューシネマ的の今を、描いているとも言える作品だろう。

また、ニューシネマ隆盛の時代は、ベトナム戦争真っ最中だった。

でもって、本作では、当時ベトナム戦争に派兵されていた3人が、30年ぶりに再会するのだ。

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冒頭部。

主人公役スティーヴ・カレルが、ブライアン・クランストンのバーに、いちげんさんのように、フラリと入ってくる。

2人が同期の桜として、認知するのはすぐだった。

そして、同じく同期の、今は牧師をやっている、ローレンス・フィッシュバーンのところへ、2人で行く。

カレルの目的は、同窓会でもやらかそうかいではなかった。

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父1人子1人だった、イラク戦争で死んだ息子を、引き取りに行くのに、

2人についてきてくれないかとゆうものだ。

2人は話し合いの末、同行する。

そのロードはもちろん、目的地に着いてからの、予想外の展開も、胸にクル仕上げぶりを示している。

カレルの抑制、クランストンの饒舌、フィッシュバーンの冷静沈着の絶妙アンサンブルが、

最後の最後まで機能していた。

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リンクレイター監督としては、「恋人までの距離(ディスタンス)」(1995年・アメリカ)で魅せたような

歩きながらのセリフのやりとり、

時に長ゼリフを駆使する、セリフ

回しの妙味が、

本作でも存分に、生かされていた

と思う。

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ボブ・ディランの名曲スロー・ナンバー「Not Dark Yet」が、ラストを飾る。

ココロに残るエンディングだった。

友情だけじゃない。父子のキズナも余韻が深い。

そこをディラン・ナンバーに、託したところこそ、感動ポイントだろう。

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ボクの大好きな、アメリカン・ニューシネマ。

その遺伝子映画には、今後も見逃さずにおこうと、本作を見て決意した。

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