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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年6月 6日 (水)

イタリア映画「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」

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「黄金の七人」に迫る、集団犯罪映画の快作だ

笑ってノリノリ胸ワクの展開が最後まで

http://www.synca.jp/itsudatte/

6月2日から、シンカの配給により、シネ・リーブル梅田、T・ジョイ京都ほかで、全国順次のロードショー。

本作は、2017年製作の、イタリア映画119分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2017 groenlandia srl / fandango srl6

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何人かで犯罪をやったり、何人かで悪と対決したり、何人かで考察したり…。

そんな群像劇の、マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、思いつくままの手前勝手に、披露してみますと…。

●ベスト⇒①十二人の怒れる男(1957年製作・アメリカ映画・モノクロ)②七人の侍(1954年・日本・モノクロ)③現金に体を張れ(1956年・アメリカ・モノクロ)

●カルト⇒①本作②黄金の七人(1965年・イタリア)③オーシャンズ11(2001年・アメリカ)

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みんなで大金を奪取しようとゆう、犯罪映画ベスト③カルト①②③が、何人かでの、この種の映画のルーツであろうか。

つまり、犯罪映画に映えるような形式だったんだけど、

人数を特定した、弱きを助け強きをくじく、正義の映画ベスト②が、犯罪映画だけじゃないことを示したのだ。

そして、その後、裁判員たちのベスト①などが、誕生することになった。

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しかし、犯罪映画の方も黙っちゃいない。

集団犯罪映画は、今に到るまで、毎年何作も登場してきている。

そんな最新版の1作が本作だ。

しかも、カルト②と同様に、イタリア映画らしい、ユーモアと機智に満ちた快作になった。

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カルト②もそうだったが、本作はシリーズもので、3部作シリーズの第2弾だとゆう。

第1弾を見てから本作へが、いいのかもしれないけど、

冒頭の妻子とムショの夫の、面会シーンこそ、第1弾を見ていないと分からないかもしれないが、

ここから始めても、充分に分かりやすい。

そんな夫を、ムショから出して、ドラッグ犯罪摘発に、警察は利用しようとする。

夫は外国に流失中やら、拘束中のかつての犯罪仲間を、警察の協力のもと招集し、

女刑事と共に、麻薬シンジケートに挑むのだ。

罪人をムショから一時的に出して、捜査やらに利用するといえば、

「48時間」(1982年・アメリカ)や、「ザ・ロック」(1996年・アメリカ)を思い出すが、

本作は、そんな諸作よりも、もっとお気楽な飄々としたところがあって、

いろんなシーンで、クスリと笑わせてくれる。

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また、イタリア映画には珍しく、

ロックを始めとした、歌ものサントラや、ファンキーなインスト、オペラが軽快に流されて、

カー・チェイスのアクション・シーンなどを、ノリノリにしている。

実写がアニメになる、お遊びシーンなどもあり、

ハラハラドッキリながら、重くなりがちな犯罪映画を、面白おかしく緩和している。

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ボクの大好きな作品、カルト②「黄金の七人」と比べても、決して遜色のない仕上がりだった。

イタリア映画らしくない、ソフト・ハリウッド映画なエンタメ性を、堪能してください。

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