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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年5月 8日 (火)

「蝶の眠り」⇒中山美穂主演恋愛映画

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これがミポリン流の、ラブ・ストーリーだ

「私の頭の中の消しゴム」に、どこまで迫ったのか? 注目!

http://chono-nemuri.com

5月12日の土曜日から、KADOKAWAの配給により、角川シネマ新宿ほか、全国ロードショー。

本作は、2017年製作の、日韓合作の112分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2017 SIGLO, KING RECORDS, ZOA FILMS

「ママレード・ボーイ」(4月24日付けで分析)に続く、ミポリンこと中山美穂の出演作。

今度は主演だ。

ここで、ミポリンの、マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同)を、手前勝手に披露すると…。

●ベスト⇒①Love Letter(1995年)②東京日和(1997年)③波の数だけ抱きしめて(1991年)

●カルト⇒①本作②どっちにするの。(1989年)③サヨナライツカ(2010年)

●アイドル時代のベスト③カルト②は、まさに僕らの世代のバイブルだけども、

映画女優として開眼したベスト①②、

そして、21世紀も数年を経て発表した、本作とカルト③など、

年齢を経てこそ魅せられる、熟成演技へと続いている。

最新作の本作は、韓国の監督(チョン・ジェウン)と共演者(キム・ジェウク)と、

初めて組んだ、挑戦的な作品となった。

1
韓国の監督だが、このところ、日本映画を監督する方が、次々に出てきている。

「冬のソナタ」のユン・ソクホ監督や、「猟奇的な彼女」(2001年・韓国)のクァク・ジェヨン監督とか。そして、本作も。

そして、それぞれが大人の恋や

若者の恋など、韓国流儀のラブ・

ストーリーを、ポイントにしている

のが、特徴的となっている。

でもって、本作は、日本で最も売

れた韓国映画で、アルツハイ

マーを描いた「私の頭の中の消し

ゴム」(2004年)を、

大いに意識した恋愛映画となった。

シチュエーションを言うと、女流

作家役のミポリンが、アラマ、ア

ルツハイマーに侵されてしまうの

だ。

韓国人の留学生と出会い、助手

にして、別居中の夫がいるけど、

不倫にまで発展。

いかにも、ミポリン流のラブ・ス

トーリー展開が、待っている恋愛

映画となっている。

3
ドラマの核となる、ラブ・ストーリーに加え、ミポリンが劇中で書いてる小説の話が、随時挿入される。

このシーンは、自然光によるグリーン・トーンで統一されて、

メインのドラマに、見事なアクセントを付加している。

2人が向かい合う、ロングショットと、アップ・シーンのバランス感も良く、

新垣隆による、ピアノ・バイオリンなどの、ロマンティックなサントラ使いもいい。

かつての日本のトレンディー・ドラマにあった、ワクワク感も、蘇ってくるような仕上がりぶりだった。

ラストロールで流れる、アコギによるスロー・フィメール・ポップス、

根津まなみの「朝焼けの中で」も、しっとりとした鑑賞後感があった。

「私の頭の中の消しゴム」に迫る、恋愛映画の快作だ。

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