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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年5月 1日 (火)

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」⇒ヒロイン映画若年版

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女子フィギュア・スケーターの、実話人間ドラマ映画

母娘の関係性に、オリジナリティーあり!

http://tonya-movie.jp

5月4日の「みどりの日」から、TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ梅田ほか、全国ロードショー。

本作は、2017年製作の、アメリカ映画120分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⓒ2017 Al Film Entertainment LLC

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ヒロイン映画第3弾分析は、前2作の老年・中年ときて、若年層へ。

ハイティーンから20代の、ヒロイン映画は、アイドル的な打ち出し方もあり、人気ジャンルなんだけど、

本作は、悪イメージがつきまとう、実在のフィギュア・スケーター、トーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)の、

実話ベースのお話なだけに、一筋縄ではいかないものがある。

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アイドルチックなドラマもいいけど、本作は、いちおうスポコンものではあるが、

ヒロインのイビツな性格とか、母娘のねじれた関係性とか、

さわやかさが売りの定番スポーツものを、逸脱した作りだ。

また、ライバルを文字通り、蹴落としたとゆう実話の、その真相はどうだったのか。

ハラハラドキドキ・スリリングに展開する、ヒロイン映画になった。

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これまでにあんましない、冬季五輪スポーツものとゆうところにも注目したい。

ボクが今までに見た分では、ボブスレー、スキージャンプ、アイスホッケー、カーリング、五輪ドキュメンタリーくらいで、

イナバウアーを描いた作品などが、かつてあったらしいが、

本格的なフィギュア・スケーター・ドラマ映画は、ほぼ初めて鑑賞したと言っていいかもしれない。

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事件の真相を辿るという意味で、

各関係者のインタビュー・カットとドラマを、シンクロさせるとゆう、斬新な構成でストーリーは展開。

そして、コドモ時代へとさかのぼって、スパルタ・ママとヒロインの関係性を、掘りさげてゆく。

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ヒロイン役主演女優のマーゴット・ロビーと、その母親役アリソン・ジャネイが共に、今アカデミー賞にノミネートされて、

アリソン・ジャネイが助演女優賞に輝いた。

「ママは怪物よ」と娘に言わせる、そのクールイズムでシニカルな役柄は、ある意味で衝撃的だった。

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一方の、賞を逸したけど、マーゴット・ロビーだが、

持ち前のエキセントリックをキーに、したたかな演技性を披露する。

母娘の静と動。

その対比演技ぶりは、本作の大きな見どころだと言えよう。

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また、合成・CGなどの処理が行われたらしいが、

3回転半を跳ぶ「トリプル・アクセル」シーンを始め、

スムーズで滑らかなフィギュア・スケート・シーンは、臨場感にあふれている。

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さらに、ZZトップのハードロックを使用した、フリーのスケート・シーンを始めとした、

歌ものサントラ使いにも、ノリの良さを感じた。

ボクが印象的だったのは、ハートの「バラクーダ」に乗って、

「ロッキー」(1977年製作・アメリカ映画)風の練習を、ヒロインがやってるシーン。

「ロッキー」的戦闘的な流し方が、妙に印象に残った。

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本作は、ゴールデンウイークに、見るにふさわしいような、娯楽作品ではないかもしれない。

また、キズナで泣く感動映画でもない。

トゲある胸衝かれる映画だけど、映画的な人間ドラマだ。

とゆうことで、GW関係なしに、年がら年中見れる快作。

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