無料ブログはココログ

新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


« 「ラッキー」 | トップページ | 韓国映画「リアル」 »

2018年4月 7日 (土)

「私は絶対許さない」

2
堕ちてゆくヒロイン映画の問題作品

POV主観視点を大胆にフィーチャー

http://watashihazettaiyurusanai.com/

4月7日の土曜日から、テアトル新宿ほかで、全国順次のロードショー。

本作は2018年製作の、日本映画119分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

「私は絶対許さない」製作委員会

4
ヒロインが堕ちてゆく映画と言えば、映画史を見るまでもなく、これまでに、多数のタイトル数がある。

そんな中でも、日本映画バージョンとしては、本作とシンクロナイズする映画は、

地方(東北)の女が、セックス絡みにより、都会へ出てくるとゆう、

今村昌平監督の「にっぽん昆虫記」(1963年製作・モノクロ)だろうか。

6
セックス絡みとはいえ、本作は、15歳の少女への、輪姦レイプである。

見る側としても、演技する側としても、かなりヤバイタイプ。

但し、レイプ映画は、東陽一監督の「ザ・レイプ」(1982年)しかり、

ジョディ・フォスターが、アカデミー主演女優賞をゲットした「告発の行方」(1988年・アメリカ)しかり、

最終的には、裁判沙汰となる。

だが、本作は、裁判沙汰にするような気配が全くない。

実は、ボク的には、そのあたりが、かなり不満だった。

7
なんでやねん?なんやけど、

それは、レイプされる彼女の家庭環境にあった。

レイプされまくって、ヒロインは正月に実家に帰ったけど、

実家に集まる親戚一同から、朝帰りしたヒロインは、レイプでキズだらけなのに非難され、

両親からも罵倒される。

1
さらに、その話が学校でも噂となり、ヒロインはいじめられ、

その話が分かっても、親は何も反応しない。

そんな中で、レイプ犯の父親(黒澤明「影武者」に、出てた隆大介)と知り合い、何と援助交際をやる。

いわゆる、ヤケクソってヤツだけど、それで金を稼いで貯金するのだ。

でもって、貯めた金400万を持って上京し、これまでの自分を変えようと、その金で整形するのだ。

整形前(写真上から2枚目・西川可奈子)と、整形後(1枚目・平塚千瑛)を比べてみてください。

8
美人のナイスバディーに、変身したヒロインは、キャバクラに勤めて佐野史郎と出会い、結婚へ。

しかし、この佐野史郎はん、かつて出演したテレビドラマの主人公・冬彦さん並みに、変態系の夫だった…。

3
これまでは、怖がり度合いを強調するための、ホラー映画などで使われた、POV視点での映画である。

いわゆる、ヒロイン視点による、カメラ・ワークが、全編を覆っている。

5
だから、レイプされる時も含めて、ヒロインは、顔を出さない作りであるんだけど、

ヒロインの客観視点とゆうのも、採り入れて、

ヒロインが現状を見て、ナレーションするシーンが、随所に盛り込まれている。

POV視点だけだと、分かりにくい。

そこで、そおゆう視点を採り入れてるんだけど、

これがケッコー、ドラマの盛り上げに効いていた。

9
かつてセクシー映画やロマンポルノに、出演していた女優たちの、脇役ぶりにもココロそそられた。

日活ロマンポルノの美保純、白川和子。

児島みゆきやら、東てる美。

そして、何よりも、西川可奈子の究極の、かわいそう演技、

それに対する、平塚千瑛のセクシー演技の、

対比演技ぶりに、魅せられた映画であった。

« 「ラッキー」 | トップページ | 韓国映画「リアル」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1308338/73239946

この記事へのトラックバック一覧です: 「私は絶対許さない」:

« 「ラッキー」 | トップページ | 韓国映画「リアル」 »