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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年4月13日 (金)

ミステリー「修道士は沈黙する」

1
修道士がポイントの、ミステリー映画だ

「薔薇の名前」に迫る、謎めきあり!

http://www.shudoshi-chinmoku.jp

4月14日から、ミモザフィルムズの配給により、京都シネマほかで順次上映。

Bunkamura ル・シネマ、シネ・リーブル梅田などでは上映中。

本作は2016年製作の、イタリア&フランス合作100分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2015 BiBi Film-Barbary Films

8
主人公役の修道士(トニ・セルヴィッロ)や女絵本作家(コニー・ニールセン)が、

経済関連の8カ国による、ドイツで開かれる「G8財務会議」に、聴聞ゲストとして招かれた。

でもって、人が死ぬ事件が起こるとゆう、ミステリー映画。

2
修道士が事件に関わる、過去の映画としては、

探偵役として関わる、時代ミステリーの「薔薇の名前」(1986年製作・イタリア&フランス&西ドイツ合作)とか、

本作にも引用されてる、修道士が被疑者となる、

アルフレッド・ヒッチコック監督の「私は告白する」(1953年・アメリカ・モノクロ)なんかがある。

4
事件の概要をゆうと…。

会議に出るIMF(国際通貨基金)の、専務理事(ダニエル・オートゥイユ)が、

会議の前夜に、何者かに袋を頭にかぶせられて、窒息死してしまう。

そして発見時、死ぬ直前に録音されたらしい、ICレコーダーが紛失していた。

とゆうことで、会議は開かれず、会議参加者は、その場にその地に、拘留されたままで、

警察が、一般に対しては、その死を隠したまま、いわゆる極秘捜査に入るのである。

6
1人の死にまつわって、誰が一体犯人だ!ナンチュー群像劇が、まことしやかに展開してゆく。

怪しい人間は、それなりにいてます。

けども、「オリエント急行殺人事件」(1974年・イギリス/2017年・アメリカ)とか、

「そして誰もいなくなった」(1945年・アメリカ/1974年・イギリス)とか、

「ゴスフォード・パーク」(2001年・イタリア&イギリス&アメリカ&ドイツ)とかみたいに、

本格ミステリー系の、犯人は一体誰だ! 的な複雑系はない。

被疑者が修道士1人に、絞られた中での、ドラマ展開なのだ。

5
エコノミストと聖職者の話とゆう、かつてない設定なのだが、

そんな中において、道徳科学、数式アルゴリズム、ブラックスワン現象ナンチュー、

説明の必要な難解な要素が、犯人探しに関わってくる。

だが、それぞれの要素は、詳細には説明されない。

7_2
夜にプールで泳ぐ、絵本作家コニーネーさんの、妖しさやセクシーぶりとか、

修道士に告解しようとする、オートゥイユの怪しさとか、

ミステリーをあおるシーンは、何シーンにもわたってあるので、

ミステリー映画度合いは、かなり高いとは思う。けども…。

ミステリーの体裁を施しながらも、

もっと興趣の違った、人間ドラマの在り方へと、本作は展開してゆくのだ。

3
イヌと修道士主人公の、理屈なきつながり具合など、

説明できないポイントでの、ユニークさが、本作をミラクルにしていたかと思う。

「そして、デブノーの森へ」(2004年・イタリア)、「ローマに消えた男」(2013年・イタリア)と、

ミステリー色を高めてきた、ロベルト・アンドー監督の、

ミステリー的極みと共に、ヒロイズム・ドラマのシブミを、魅せてくれた快作品だ。

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