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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年4月10日 (火)

韓国映画「リアル」

2
1人2役演技の究極のカタチ

いろんなフレイバーの入った、極上のエンタ作品だ

http://real-moviejapan.com/

4月14日のサタデーから、ツインの配給により、シネマート心斎橋やらで、全国順次のロードショー。

本作は、2017年製作の、韓国映画138分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2017 COVE PICTURES CO., LTD ALL RIGHTS RESERVED.

1
1人2役の主演映画とゆうのは、これまでに多数のタイトル数がある。

そのビミョーかつ複雑な演技性を、

本作では究極のカタチで、ソリッドかつストイックに描いてみせた。

3
そんな演技を体現したのは、キム・スギョンだ。

野心的なカジノのオーナーと、仮面を被ったルポライター。

なぜに、こんな2人ができたのか。

その誕生ぶりを、医者と患者とゆう設定で、絶妙に描かれる。

4
シエスタ中毒やミラー症候群とゆう、映画では描かれなかった新しい障害に加え、

これまでに多彩に描かれてきた、別人格がある、解離性障害者を、

謎めきと怪しさに満ちて、主人公として登場させた。

5
いろんなエンタのフレイバーを、イ・サラン監督は、本作にブチ込もうとしたらしい。

そのポイントは、まずはやはり、1人2役のサイコ映画としてのスタイル。

もう1人の自分を見たとゆう、統合失調症的な幻覚的シーン。

植物状態の患者が、フランケンシュタイン的に蘇えってゆく。

6
そして、最終的には、善悪の見境のつかない領域において、

カジノを舞台に、凄まじいアクションが披露されてゆくのだ。

7
そのアクション造形ぶりと言えば、ダンスティークをベースに、

まるで、ディスコ・フィーバー的な作りになっている。

驚きだった。

そんなアクション造形は、かつてなかっただろう。

8
カメラが回りまわっての、車内刺殺シーンなども、

斬新なアクション・シーンだった。

9
ポスト・プロダクションぶりも凄かった。

特に、サントラ使いだろうか。

テクノ・サウンドから、タイトなサウンドまで、

シーンに合わせて、リズミックに流されてゆく。

10
かなりの欲張りぶりだが、

アクション、ノワール、スリラー、ミステリー、ドラマなど、多彩なジャンルを、

本作に入れ込みたかったとゆう、イ・サラン監督。

それはうまくいったかどうかは、見てのお楽しみだけど、

ボクの個人的には、サイコなハットトリックな作りとしては、

統合失調症の主人公を描いた、アカデミー作品賞ゲットの、「ビューティフル・マインド」(2001年製作・アメリカ映画)と比べても、

勝るとも劣らない作りだったと思う。

何はともあれ、映画館へと足を運んで、ご確認ください。

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