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新作映画分析

  • 映画分析研究所 所長 宮城正樹
    新作含む、公開前映画の批評分析を行います。 映画史を俯瞰するようなスタイルと、小説・演劇ほかではなく、映画評でしかできないところに、肉迫せんとしています。 2009年12月11日よりスタートし、ギネスレコーズ却下後の、2015年5月頃より、週3~4作更新としております。厳選した作品分析を、お楽しみください。

音楽・小説分析


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2018年2月 7日 (水)

「ぼくの名前はズッキーニ」⇒フレンチ・アニメ

1
ストップモーション・アニメの会心作

コドモたちが活躍する、ジブリに負けない良質のアニメだ

http://www.boku-zucchini.jp

2月10日の土曜日から、ビターズエンドとミラクルヴォイスの配給によりまして、

新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMA、

シネ・リーブル梅田、なんばパークスシネマ、MOVIX京都ほかで、全国順次のロードショー。

本作は2016年製作の、スイス&フランス合作の66分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒRITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / BTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIOM FILMS / 2016

2

フランス産のアニメ映画となれば、

ボク的には「ベルヴィル・ランデブー」(2002年製作・フランス&カナダ&ベルギー合作)以来だけど、

実は、「ベルヴィル…」が初めて見たフレンチ・アニメだったので、

本作が2度目に見た、フレンチ・アニメとなった。

フランスでどれだけアニメが、作られているのか分からないけど、

そんなに多くはないだろうし、作られていても、本邦上陸するかどうかもあるしで…。

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そんな中で、本作はヒジョーに難易度の高い、ストップモーション・アニメ(以下、SMAと略記)にチャレンジした。

SMAと言えば、ティム・バートンが考案した、ディズニーの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(1993年・アメリカ)が、

大ヒットしたがゆえに有名だけど、

ユーロやロシアでも、パペット・アニメのSMA「チェブラーシカ」(1969年~1974年・旧ソ連)や、

クレイ・アニメのSMA「ウォレスとグルミット」(1989年~2005年・イギリス)などの快作がある。

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但し、本作はSMAでも、初のコドモ主役アニメではないだろうか。

上記に記した3作のSMAは、大人たちや動物が、主役となっている映画だから。

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コドモが主人公・ヒロインになるアニメとなれば、

スタジオジブリを始めとした、ジャパニメーションが、突出して有名だけど、

孤児院ものとなれば、あまりなく、

本作のオリジナリティー度は、かなり高いと思う。

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しかも、孤児院は孤児院でも、

シングル・オカンを、ミステイクの偶然で殺してしまい、1人になった主人公とか、

いわくつきのコドモたちが、集められるのだ。

世をすねたコドモの1人が、思わずここは、ムショだと言うように、

そんな監獄のような孤児院で、ユニークな群像劇が展開する。

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そして、主人公の少年と、少女の、淡い、恋とは呼べない関係性へとつながり、

やがて、7人のコドモたちの、キズナへと結ばれてゆく。

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ギター、低音ベース、エレキギターと口笛、フィメール・スロー・ナンバーなど、

シーンに合わせた、心地よいサントラ使いも、またいい。

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とゆうことで、ディズニーやスタジオジブリのアニメと比較しても、

何ら変わらない、良質印のアニメだった。

10

家族一同で見に行ける、この冬一番のファミリー・アニメです。

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