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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年11月16日 (木)

イタリア映画「はじまりの街」

1
洋画の年間ベストテン級映画と、言ってもいいキズナ映画だ

少年主人公を支える、バイ・プレーヤーたちの、好感ある演技にも注目!

http://www.crest-inter.co.jp/hajimarinomachi/

11月18日のサタデーから、クレストインターナショナルの配給により、シネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、京都シネマなどで、全国順次のロードショー。

本作は、2016年製作の、イタリア&フランス合作による107分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

2
オカンとコドモが、現状を脱出し、新天地を求めて移住し、

そこで、新たなキズナや温かみ、癒やしを得るとゆう内容の映画です。

そういう内容の映画は、イロイロあるとは思うけど、

ボク的に、すぐに思い至ったのは、「ショコラ」(2000年製作・アメリカ映画)でした。

「ショコラ」は娘はんやったけど、こちらは息子。

でもって、息子の成長を見守る、オカンやオカンの友達らとゆう構図で展開し、

ヒジョーに心温まる快作になっています。

3
こおゆう素材は、映画映えしやすいし、感動的なテイストがありまして、

そのスタイル通りに進行するのが、やや不満足感を覚えつつも、

「ショコラ」以上のインパクトがあり、

どうなるかは分かりませんけども、

今年の洋画のベストテンに選ばれても、なんら遜色のない出来になっとります。

7
オトンのドメスティック・バイオレンスから逃れて、

ローマからトリノへと、オカンの女友達を頼って、逃れてきた母子。

自閉症ぎみだけど、サッカー少年の息子は、

トリノで出会った、元サッカー選手や、娼婦の女と交流し、

オカンの不安を遥かに超えて、人生を前向きに、

そして、人生のなんたるかも感得して、生きていくのでありました。

4
世代を超えた、男同士のキズナ、

年上の娼婦とのデートなどの、ラブ・ストーリー部。

少年を成長させるための、映画的なイロイロな設定が、

今年の傑作「20センチュリー・ウーマン」(弊ブログ分析済み)と比べても、

勝るとも劣らない、少年成長映画になっているのです。

5
さらに、オカンと息子のキズナも、当然、描かれ、

それらのキズナ・ドラマが、ハーモニーを奏でるような、極上の少年映画でありました。

でもって、スーパー35ミリでの撮影は、映画ファンだけでなく、

一般の人にも、映画とは何か、映画の醍醐味とは何かを、

グッと伝える意味においても、画期的と言えるような仕上げぶり。

コレが映画たるものであります!

6
トリノの風景描写の美しさもまた、瞠目すべきところでしょうか

ピアノなど、センチを紡ぐサントラも良かったけど、

ラストロールで流れる、「ああ!人生」と歌う、イタリアン・フィメール・バラードが、モノゴッツーな余韻を深めていました。

つまりは、万国共通とも言える、人情ドラマの心地よさが、

なんといっても、素晴らしい傑作でした。

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