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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年11月16日 (木)

日本映画「こいのわ 婚活クルージング」

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「男はつらいよ」に、インスパイアーされた喜劇映画だ

広島カープも登場する、広島ロケーション映画でも

http://koinowa-movie.jp

11月18日の土曜日から、KADOKAWAの配給により、角川シネマ新宿やらで、全国順次のロードショー。

関西やったら、11月25日から、シネ・リーブル梅田で上映。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⓒ2017「こいのわ」製作委員会

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地方映画としてのスタンス。

そして、かつての日本映画の、プログラム・ピクチャーへのオマージュ。

本作は、その2つを絶妙に、ブレンドした作品になりました。

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地方ロケ映画は、これまでに、多彩に花開いてきましたが、

本作は、広島県ロケ映画です。

広島ロケとなれば、今までは、原爆ものが多かったけども、

本作は、セ・リーグ2連覇を遂げた、広島カープの好調ぶりを示すシーンを含め、

今の広島に特化した、ラブ・コメディになっております。

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プログラム・ピクチャーについて申しますれば、

主人公役の、解任された元社長役の風間杜夫が、

婚活なんかと称して、ナンパやないけど、いろんな女に声を掛ける。

「男はつらいよ」の寅さんを気取って、

杜夫アニキが、フラれることを前提に(!?)、アタックしやるんですわ。

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吉永小百合がマドンナになった、「男はつらいよ」を見たりして、

還暦過ぎの風間杜夫は、本気に婚活に挑みます。

そんなとこへ、寅さん的マドンナな、片瀬那奈ネーさんが、

杜夫アニを、取材する記者として現れた。

広島県庁では、結婚支援プロジェクトなるものがあるそうでして、

それに乗っかって、杜夫はんも含めて、「婚活クルージング」なるものをば、開催しやはるんですわ。

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映画の最初の方では、中山忍、白石美帆らが、風間杜夫との婚活相手に登場。

さらに、片瀬那奈の友達・小橋めぐみも、候補になります。

でも、この喜劇的流れでゆくと…決着は…。

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結末は、確かに、予想できる展開やけど、

その間の、スッタモンダや三角関係などの、イロイロがこの喜劇を面白くさせています。

「男はつらいよ」よりも複雑系やけど、

群像劇的には、このスタイルが正解でしょう。

但し、本作がシリーズ化されるかどうかは、未定で分かりませんけども…

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いろんな日本の、プログラム・ピクチャーが、セリフの中で引用されています。

金子修介監督は、

おそらく、かつてのそおゆう映画の雰囲気を、本作に仮託しようとしたのでしょう。

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それが見事に、ハマッているかどうかは別にして、

本作は、理屈抜きに楽しめる喜劇でした。

エイベックスでCDを出したことがある、片瀬那奈ネーが、ダンシングしたりするシークエンスなど、

喜劇として重要なシーンが、

笑いが外れていたとしても、ボク的には楽しく見れたとこでした。

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八嶋智人、藤田朋子など、脇役陣の、自らの個性を失わない演技ぶりが、

杜夫・那奈の、主役の2人を存分に、サポートしていたと思う。

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「ガメラ」や地方映画など、ある種のプログラをイロイロやってきた金子監督の、

プログラ・イメージ映画を、発揮した地方映画。

金子監督の今後も見えてきたような、面白い作品でした。

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