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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年9月 7日 (木)

戦争映画「ダンケルク」

Photo
戦争映画の新たなスタイルを、示したハリウッド大作だ

クリストファー・ノーラン監督の、意欲的挑戦的な新作

http://www.dunkirk.jp

9月9日のサタデーより、ワーナー・ブラザース映画の配給により、全国ロードショー。

本作は、2017年製作の、アメリカ映画106分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒ2017 Warner Bros. All Rights Reserved.

4
来年のアカデミー賞対象の、2017年製作作品として、

初めて「アカデミー賞最有力」の、コピーが入った戦争映画です。

とゆうことで、アカデミー作品賞をゲットした、戦争映画との絡みによるところで、

マイ・ベスト&カルト・スリー(各順不同・指定以外は全てアメリカ映画)を、披露してみますと…。

8
●ベスト⇒①アラビアのロレンス(1962年製作・イギリス映画)②ディア・ハンター(1978年)③西部戦線異状なし(1930年・モノクロ)

●カルト⇒①本作②ブレイブハート(1995年)③パットン大戦車軍団(1970年)

1
●戦争映画は、ベスト③を嚆矢として、

映画の1ジャンルと言えるくらい、これまでに多種多彩に、作られ続けてきました。

太平洋戦争含む、第二次世界大戦ものが、圧倒的に多いのですが、

第一次世界大戦のベスト③、ベトナム戦争のベスト②、スコッチVSイギリスのカルト②など、イロイロあります。

3
戦火のヒロイズムであったり、反戦映画であったり、

その中身は、とてつもなく映画映えするものが多いのですが、

でもしか、本作は、これまでの戦争映画のセオリーとは、ビミョーに違った感触のある作品です。

言うなら、撤退・逃亡の退きの戦争映画。

攻撃型ではなく、防御型の戦争映画なのであります。

7
ダンケルク戦場と言えば、第二次大戦の初期に、イギリス軍がドイツ軍にやられまくり、

フランスの海岸町ダンケルクに、追いつめられた実話です。

この戦いで敗れた場合、とゆうか、逃げ切れなかった場合、

第二次大戦の勝敗の行方は、ナチ・ドイツに大きく傾いたと言われています。

戦争映画としては、撤退とゆうマイナス・イメージではあるのですが、

本作は、スピルバーグの「プライベート・ライアン」(1998年)と比べても、勝るとも劣らない、

ビビッド臨場感あふれる、戦闘シーンをクリエイトし、

ボクらを、身も凍る戦場へと、放り込んでくれます。

5
ダンケルクの戦いを描いた映画としては、フランス映画「ダンケルク」(1964年)がありますが、

本作は、その作品を最新鋭の撮影技術を駆使して、モノゴッツーな作品へと、転化した作品となりました。

しかも、陸・海・空の3場にわたり、カットバックを駆使して、また、3場のシンクロナイズもあって展開し、

戦争映画の粋を、存分に魅せるものとなっております。

6
海での、若き兵士たちのサバイバルや、救援に向かう人たちのヒューマニズム。

空の戦闘機の、アクロバティックでハラハラの空中戦。

そして、陸上では、サバイバルかつ逼迫した、群像劇が展開。

戦争映画としてだけでなく、ハラドキ・ヒロイズム・必死のパッチ・アクションの連続など、

次々に、映画的ダイナミズムが、繰り広げられるのでありました。

2
今年、日本公開される戦争映画としては、

カルト②のメル・ギブソン監督が作った「ハクソー・リッジ」(2016年・弊ブログ分析済み)と、

甲乙つけがたい仕上がりぶり。

当然、来年のアカデミー賞でも、充二分に期待できる作品です。

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