無料ブログはココログ

新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


« 仲代達矢主演「海辺のリア」 | トップページ | 「22年目の告白-私が殺人犯です-」 »

2017年6月 6日 (火)

「マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白」

1
異能の脱北を描く、ドキュメンタリー映画

最初から最後まで、不安感とスリリングある作品だ

http://www.mrsb-movie.com

6月10日の土曜日から、[シアター]イメージフォーラムなどで、全国順次の公開。

本作は、2016年製作の韓国・フランス合作映画72分。

文=映画分析評論家・宮城正樹

ⓒZorba Production, Su:m

2
北朝鮮を、韓国側からは北韓国、韓国を、北朝鮮側からは南朝鮮と呼ぶ、朝鮮半島の2国。

そして、現代。

西洋のイスラム国に対し、東洋の北朝鮮とゆうカンジで、

双璧(この言い方は皮肉的に使ってます)で世界的問題国になってる。

なんでやねん、なんやけど、教科書なんかで、表面的なことが書かれて、

その「なんで」は、みんな分かってるようなカンジになってるような、なっていないような…。

そんな状況の中において、脱北をテーマにした、本作ドキュが本邦公開されます。

4
脱北

(フツーに言えば、北朝鮮から韓国へ移住するだけのこと。しかしながら、かつてのソ連からの、他国への亡命に近いような、リスキーがある)をテーマとゆうか、

設定にした映画とゆうのは、脱北がクローズアップされて以降、韓国では映画で、イロイロ作られてきました。

でもって、いろんな形で、ドラマティックが作られてきたけど、

但し、本作はドラマではなく、ドキュメンタリーです。

6
映画批評的立場から、社会問題を論じたり、脱北背景の映画を論じることは、

まま、いろんな媒体の、需要に応じてありましょうが、

また、ジャーナリスティックな観点からは、重要ではあるやろけど、

弊ブログではあくまで、映画として本作を、映画的分析をしたい。

けども、それを許さないのが、この映画でありました。

7
見ていて、ヒロインは2つの家庭に、引き裂かれるようで悩み深いようだ。

けども、ボクとしては、ヒロインは、メッチャしたたかなカンジがした。

脱北どうのこうのよりも、ヒロインの生き方には、クエスチョンが付きまとうのです。

みなさんは、果たしてヒロインに、同調・同感・感情移入できるのだろうか。

5
但し、ドキュだけに、もちろん事実を、脚色なく描いてとゆうか、そのまま映しています。

その流れは、フツーの脱北ものとは、大いに違っている。

そこんところは、見ていてドッキリがある。

でもって、けども…があり…。

3
でもしか、前へ前へのカットや近接カット、俯瞰撮影など、サスペンス感をあおる、映画的カットが頻出。

ドキュとはいえ、波乱ある展開で見られる映画でした。

予期せずに、脱北者扱いされてしもた主人公を描く、

キム・ギドク監督の「The NET 網に囚われた男」(2016年製作・韓国映画・弊ブログ分析済み)と、

比較して見たら面白いかも。

意図して脱北する映画との、違いが共にあり、ココロ揺さぶられました。

一番下の写真の、カラオケを歌うヒロインの、ラストシークエンス。

ネタバレではありませんが、印象深いラストでありました。

« 仲代達矢主演「海辺のリア」 | トップページ | 「22年目の告白-私が殺人犯です-」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1308338/70776426

この記事へのトラックバック一覧です: 「マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白」:

« 仲代達矢主演「海辺のリア」 | トップページ | 「22年目の告白-私が殺人犯です-」 »