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新作映画分析

  • 映画・音楽分析研究所 所長 宮城正樹
    1→新作含む公開前映画の批評分析を、1日1本を毎日行います。関西発なので、あえて関西弁にて批評いたします。2009年12月11日よりスタートし、5年連続を突破しましたが、2015年5月中旬より、週3~4作更新といたします。厳選した作品分析を、お楽しみください。 2→不定期となりますが、新作映画の出演者・監督・スタッフらのインタヴューや取材記事、CDアルバムやシングルのレコ評、DVD評に、小説・書籍評、各種の分析批評なんぞをいたします。

音楽・小説分析


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2017年6月16日 (金)

「キング・アーサー」

1
「シャーロック・ホームズ」と変わらない、ヒロイズムがシュートする!

古代もの映画が、21世紀的ゲーム感覚で生まれ変わる

http://king-arthur.jp

6月17日のサタデーから、ワーナー・ブラザース映画の配給により、3D・2D同時上映で、全国ロードショー。

本作は、2017年製作の、アメリカ映画126分。

文=映画分析研究所 所長 宮城正樹

ⓒ2017 WARNER BROS. ENT. INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI)LIMITED AND PATPAC-DUNE ENT. LLC

2
ガイ・リッチー監督の新作です。

監督のマイ・カルト&ベストでゆけば、本作はカルトになるかもしれないけど、

監督の破天荒かつ、自由な作風が吹くままに、かつてなく思いっきし披露された作品ではないか。

4
かつての古代ものにはなかった、ゲーム感覚、VFX・CGの多用などは、現代では当たり前ではあるけれど、

それらを見せてゆくスリルある流れの中に、今までにない新しさを見た。

6
ちなみに、古代もの映画のマイ・ベスト&カルト・スリーを、思いつくままにゆうと、

●ベスト⇒①ベン・ハー(1959年製作・以下の引用は、指定以外は全てアメリカ映画)②イントレランス(1916年)③十戒(1956年)

●カルト⇒①本作②トロイ(2004年)③300<スリーハンドレッド>(2007年・アメリカ)、

なんてカンジやけど、ボク的古代ものの基本は、スペクタクルやら、戦闘シーンのダイナミズムやらですが、

でもしか、本作やカルト③は、21世紀ものらしく、VFX・CG主流ながら、大作感あるエンタイズムがあります。

8
さてはて、アーサー王の話とゆうのは、ある程度みんな知ってるやろけど、

シェークスピアが「ハムレット」でヒントにした、エピソードでして、

アーサーの父をクーデターして、叔父が王になったけど、

のちに大人になったアーサーが、叔父を倒して王になる、なんて話やけど、

本作は、原作とゆうか、言い伝えられた話を、そのまま描いたのではありません。

9
黒澤明の「七人の侍」(1954年・日本)以来、定番化した7人メンバー。

そんなアーサーを含む7人組が、叔父王とその軍兵と戦うわけですが、

はともあれ、ストレートには描かれません。

一方、コンドルを始めとした動物たちも、敵や味方として使われます。

7
子供のアーサーが大人になるまでを、タイトなサウンドでダイジェストで描いたり、

作戦行動を、想定を入れて短カットで示したり、

いわゆる、映像編集的スピードフルが、ドラマ・リズムを作ってゆきます。

これは間違いなく、監督のセンスやろな。

オーケストラ・サントラから、バンド・サウンド、シンセやドラムなどで、シーンをリズミックに魅せるところも、秀逸でノリノリ。

3
少人数と多勢対決ではありますが、

最終的には、アーサー役主人公チャーリー・ハナムと、ジュード・ロウの1対1対決へ。

主人公の過去の切れ切れの追憶を、謎めきポイントにしながら、

主人公がその気になっていく過程描写も、面白いかと思います。

5
「シャーロック・ホームズ」(2009年・)あたりから確立された、

ガイ・リッチー監督チックな、ヒーロー描写・ヒロイズム描写の、トリッキーに魅せられてください。

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